=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第壱斬「蒼い巨像」〜-15
次々に浮かぶ、顔。
…………和美。
…………父さん。
…………一志。
…………クラスのみんな。
…………先生。
…………いつものコンビニの店員。
…………そして、
…………美月。
「(そうだ……………。)」
足に力が入る。
「(まだ、死ぬわけには、いかない。)」
立ち上がる。
「(美月に………まだ言ってないんだから………。)」
だから…………
「こんなところでっ………死んでたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!」
――――ブレスレットが、光った。
★☆★☆★☆★☆★☆
とある、山付近。
あの惨事とは無縁の世界。
二人の男が、話している。
「散弾銃、新調しちゃった〜♪」
「マジかよ。いいなぁ。」
「今度これで熊狩りにでも。」
「おっ、いいねぇ。」
「んじゃ、景気づけに一発。」
「おいおい………まずくないか、それ?」
「大丈夫大丈夫。山に向かって撃つし、あそこは猟が公認されてるから。」
そうして、男は自慢の銃を構え………
ドンッ!
撃った。
「さすが新品。撃ち味は最……………」
チュドーーーーンッ!!!!
山が、爆発した。