恋人達の悩み9 〜secretly concern〜-4
はめられた、と裸の美弥はむくれる。
いや、下品な意味合いではなく……龍之介の策にはめられたとむくれているのだ。
しかし、ベッドの下に隠されていたすけべなご本を見ていたという事実の前には、どんなに自分がむくれたって龍之介は意に介さないだろうし……実際、意に介していないのである。
「ほら、美弥……ここまで垂らすなんてやらしいなぁ」
同じく全裸な龍之介の指が、内股に這った。
「ひ……っ!」
思わず息を飲んで腰をよじると、淫花の奥から溢れた蜜が内股を伝って膝を濡らす。
――ベッドに上半身を預けた美弥は、下半身を恋人の前に突き出して全てを曝していた。
この体勢になる前に龍之介がたっぷりと前戯を施したせいか、すっかり淫らに発達した淫唇からは愛液がとめどなく滴っている。
恋人の望み通りに足を大きく開いているためか、敷いたバスタオルには蜜の染みが大量にできていた。
その染みが、心境はどうあれ体の方は龍之介が欲しくて堪らないと知らせている。
「んうぅ……」
ぬめる淫唇の中……すなわち、複雑に収縮する秘道へ指が侵入してくると、美弥は息をついた。
ぐちゅ……じゅぷ、ぶぬゅ
指が前後する度、秘裂からは愛液と共に淫猥な音が漏れ出る。
「あぅ……!」
龍之介が片手で内壁を擦りながらもう片方の手で腫れた淫核を扱き始めたため、美弥の尻が大きく跳ね上がった。
「あっ、あっ、やあっ……!」
顔をベッドシーツに擦り付けると、指の動きが激しくなる。
美弥は無意識のうちに尻を突き出し、愛撫をねだった。
尻が要求した位置よりも突き出される事で、龍之介は美弥の感じっぷりが分かってほくそ笑む。
「ふぁ、あぁっ……くうぅ、んんんっ!」
強烈な快感が湧き続ける腰に、びくびくと痙攣が走った。
シーツを握り締め、美弥はイきそうな体を必死で抑える。
だがそんな美弥へ激しい愛撫をし続けていた龍之介は、気付かれないようそっと体をかがめた。
「我慢しないでイこうよ、美弥」
かぷっ
「〜〜〜〜っ!!」
囁いて耳を噛んだ瞬間、我慢も虚しく美弥は果ててしまう。
数秒突っ張った全身がぐんにゃりすると、龍之介は体を下へやった。
「っ……!」
淫唇に柔らかい舌を感じ、美弥は低く喉を鳴らす。
絶頂の余韻に震える秘部の中へ、龍之介の舌が侵入した。
「あっ、あっ……!」
お腹の中を掻き混ぜられ、美弥は頭を左右に振り乱す。
「ひぐっ……!」
淫核を軽く弾かれ、美弥はベッドシーツを握り締めた。
弾かれた突起に、温かい感覚とざらざらした感触が広がる。
ざらざらした感触は小さく硬いそれを吸い上げながら、美弥を狂い鳴かせた。
もちろん愛蜜でぬめる淫唇も忘れられる事なく、敏感な個所は舌が満遍なく這いずり回る。
間断なく襲い掛かる快楽に、美弥は耐えられなかった。
「っああぁ……!!」
二度のエクスタシーを味わってぐったりしている美弥を背後から抱き寄せ、龍之介はピンク色に上気した耳たぶへ唇をつける。
「もう駄目?」
声を低めて囁くと、美弥の呼吸が荒くなった。
どうやら、答える気力もないらしい。
耳たぶにつけた唇から舌先を出すと、美弥の体が揺れる。