DEBUT!!〜STAND UP〜-4
「甲子園だ!!ハンカチ王子!!」
「おっ、それいいねぇ!!いいと思わない、にっしー!?」
「ハチ、ハルちゃ、真面目に考えろ」
「真面目だよ!!ナオは!?」
「今から砂まみれになって練習するつもりか?それにうちの学校は野球部ないだろ」
「うっ…」
「それにハンカチ王子は某選手だけで十分だ」
再び考え中…
「ダメダァーッ!!俺らの頭そんなもんかよぉ」
ハチ、らをつけるな、らを。テスト10位以内と赤点者を一緒にされては困る
沈黙…
を、破ったのはカナ
「ねぇ…バンドは?」
「「「「それだぁ!!!!」」」」
あっ、そろった
しかも立ち上がっちゃったよ
「バンドなら目立つし、カッコイイじゃん!!」
おっ、カナも立ち上がっちゃったよ
「あっ、文化祭でライブすれば……」
みんなの顔が明るくなっていく
「もう、それしかねぇじゃん!!」
「バンドやろーぜ!!」
ハチもハルちゃもやる気満々だね
「一発かましてやるか!!」
あっ、にっしーも燃えてる。さすが熱血野郎
「楽しそうだね!!」
カナもいい笑顔してるなぁ
「ナオは!?もちろんやるよな!?」
「ふぅ〜しかたねぇな」
みんなの顔がさらに明るくなる
「ハチ、ハルちゃ、にっしー、カナ!!のんきにお好み焼きなんか食ってる場合じゃねーぞ!!バンドやろうぜ!!」
「「「「おおぉぉ〜!!」」」」
テーブルの端に片足をのせる
「Everybody Stand Upだ、このやろぉーっ!!!!」
「「「「おおぉぉ〜!!」」」」
拳を上に突き上げ絶叫する
「お客様、他のお客様の迷惑になりますのでお静かにお願いします……」
「「「「「うおぉぉ〜!!!!」」」」」
つづく