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夫婦の一分
【その他 官能小説】

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夫婦の一分-4

夫婦でセックスした後にまでシャワーは浴びない
夏なら特にそうしたいくらいだが 家族に遠慮する
神経質な男なら 女の液で濡れた手をせめて洗うのだろうか

「貴方の指は私のいい匂いがする?」と私は聞いてみた。
あんなに濡れている私をいじっていたのだから
彼は神経質でもないが清潔な人だから、気にならないのだろうかと疑問に思った。

「そんなの確かめたことないから知らないよ。自分で匂ってみたら?」と手を差し出してきた。
私はその手を愛おしく抱えながら一本一本、
私を愛してくれた指に鼻をつけて嗅いでみた。

特に匂いはしない。
でもしかし、かすかに私のいい匂いがした。
自分の手を嗅いでみたら、まだほのかに風呂あがりの
石鹸のにおいがなくもない。
それと比べると、すこし甘酸っぱいような匂いが
覚えのある確かに「私の」匂いがかすかに残っていた。

「あ、そういえばかすかに私のいい匂いがするよ」
私はじぶんのその匂いが好きだった。
女の匂いであり人間の体液であり 艶香であった。
「私は好きなのよ?私の匂い」
そういうと彼も戸惑いつつ匂っていた。
にやりというかふふんというか 微妙な笑みをみせて
また、たわいのない話をしながら
彼の寝息が聞こえるのを待って 私も眠りについた。


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