『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-282
「あっ! あっ! んぅっ! くふっ! あふぅっ!」
たちまち桜子の反応も、それに合わせたものになった。
「や、やぁっ……! あ、あたし……あたし……も……もう、どうにもなんないよぉっ……!」
腰のゆすぶりに応え、汗を弾かせながら身体を上下させている自分のあさましさ。それを恥じらいながらも、貪欲に男を求めている。そんな腰の動きだ。それは、剥き出しになった自己の本能に、全てを支配されている証でもある。
「大丈夫さ……可愛いから……」
「あんぅっ! ほ、ほんと……んあっっ! ほんと、に……?」
「ああ。とても、可愛いよ……もう、たまらないくらいに……」
恥じらいに紅く染まっている頬に、大和は口づけを捧げる。そのまま桜子の体が落ちないように体勢を整えると、腰をいくらか深く引いた。
「あっ……」
桜子が、息を飲んだ。彼がこういう“仕種”をするということは、最後まで一気にその性を雄飛させようとする前触れなのだ。何度も体を重ねてきたから、そういうことが桜子にもわかるようになっていた。
「いくよ……」
「う……ん……っっっ!!!」
ぐちゅぅっ! ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ!!
「あああぁぁぁぁ! ああっ、ああぅ!! んああぁぁあぁぁ!!」
そして始まった、大和の猛烈な責め…。遠慮なしに腰を真下から打ちつけられ、粘膜が捲れあがるほどに抉られ、たまらずに桜子は声を裏返す。
「やっ、やぁっ! あ、あそこがこわれちゃうっ!! こわれちゃぅぅぅ!!!」
もちろん、そんなことはない。それを守るための分泌液が、もう大量に膣壁から迸っていて、いくら激しい挿入であろうとも、潤滑な出し入れは出来ているからだ。
「あ、ああっ、あんっ、んあっ、くあっ、あふっ、ううぅっ!!」
彼女自身の上下運動が、突き上げの慣性だけで行われるようになってきた。あれだけきつく締め上げてきた四肢にも、今はそれほど力が入っていない。どうやら、体から自制が失われつつあるらしい。それはすなわち、限界が近いということだ。
「へ、変だよ! か、からだが、からだがぁ、あぁ、ああぁ、ああぁぁぁぁ!!」
浮遊感が湧き出して、それが身体の中に広がっていき、桜子を高みへと連れて行こうとしている。
「く、う……し、締まってきた…」
膣口の周辺が更なる収縮をはじめ、張り詰めてきた大和の欲望を煽ってきた。そんな締まりの中で、敏感になっているモノを往復させるのだから、その擦り具合の良さが一気に彼を限界まで運んでいく。
スキンを被せてあるから、そのまま果てまで行けばいい。大和は、真っ白になりつつある意識の中、腰の動きを更に強めた。
「あああぁぁぁあああぁぁ!!!」
桜子が一段高い声を張り上げ、性の限界を訴える。内股の小刻みな震えや、屹立している乳首、そして、薄桃色に火照るその肌に、絶頂の予兆を見た。
「桜子……好きだ、好きだよ、桜子……」
「あ、あたしもっ! あたしも、大好きなの!! ん、ん……む…ぅ……!」
限界が近づく中で、想いを深く繋げるように唇が重なり合う。熱気と愛情がこもる呼吸を注ぎあって、二人は最高不倒の到達地点を目指しているのだ。
「ん、んんっ!!」
びくりっ!
と、まずは先に、桜子の身体が大きな反応を起こした。