『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-237
「晶」
「ん……」
直接的な言葉は用いず、亮は晶の唇をついばむ。それが、2ラウンド目を開始する合図であった。
「今度は、晶の好きな格好でしようか」
「えっ……?」
「ほら」
「あんっ……」
腰を抱えるように晶の胴に腕を廻した亮は、繋がったままその体を起こす。
ぐちゅ……
「ひあっ……!」
自らの潤いと、亮の出したものとが混ざり合って、激しくぬかるんでいる膣内。その奥深くまで再び沈み込んできた業棒に、背中を反らして晶が快楽を訴える。
“座位”の形になったところで間を置かず、亮はそのまま仰向けになった。そうなれば自ずと、晶が自分の上に“跨って乗る”体勢となるからだ。
「あっ……あぁ……」
溜息のような声を漏らして、晶の顔には艶が増す。
「これ……大好き……このカッコ……」
その瞳と声は、悦びに蕩けてしまっていた。
仰向けになった男の上に、女が馬乗りになる体勢。言わずと知れた“騎乗位”であり、他の動物ではありえない、女性上位の体位である。
「あたし……動いても……いい……?」
「ああ……好きなように……な……」
この姿勢になれば、主導権のほとんどを上に乗った相手に委ねる。亮は、晶の肢体を観賞しながら、彼女がどんな動きを見せるのかを愉しむことにした。
「ん……ぅ……うん……」
やがて、石臼が蕎麦を挽くように、晶の腰が回転を起こして愉悦を引き出し始めた。それは想像したよりも、緩やかな始動であるように亮には思えた。
ぐちゅ……くちゅ……くちゅ……
「はぁ……あっ……んぁ……」
上下に突き合うのではなく、前後左右に腰を廻し、膣内いっぱいに収まっている亮の業物を、いろんなもので濡れた内壁に擦りつける。胎内には既に、亮の放った生命の源が溢れているから、その潤いは最高潮である。
こぷっ……ぐぷっ……ぬぷっ……
「んぅ……あはぁ……んっ……んっ……」
繋がっている部分から、白濁したものがじわりと溢れ出した。中に溢れる精が、かきまぜられることで、その泡立ちに濃厚さを加えて、生々しい音をたてているのだ。
(はは、丸見えだな)
一部始終は、全て亮の視界に入っている。なにしろ、首の位置を変えるだけで晶の全身を隅々まで見ることが出来るのだ。互いの茂みが重なり合い、連結した秘部を覆っていたとしても、晶の中から滲み出てくる煌きがはっきりと確認できる。
「あんまり、動かないんだな……」
「ん……いまは……ゆっくり、たのしみたいもん……」
速いペースで昇りつめた一回目のまぐわいを反省するように、晶の腰使いは緩やかだ。
(………)
焦れる、というほどではないが、亮の中に物足りなさが出てきたのは仕方ないだろう。晶を上に乗せた時点で主導権を譲っているから、露骨な催促はすべきでないと考えてはいるが…。
「んっ……!」
緩やかな晶の動きに併せて、ぷるんと揺れる乳房に両手が伸びていた。
「んぅ……ん……んん……」
むにゅ、むにゅ、むにゅ……
「んんっ……いいよ……きもち、いい……」
「俺も……最高だよ……」
カップとしてはやや小ぶりな方に入る晶の胸だが、形は極上である。手の平にすっぽり収まるサイズがむしろ、両手いっぱいに広がる揉み心地を与えてくれるのだ。これは地球上にあるどのような物質でも、完全に再現できる感触ではないだろう。