『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-193
「好き、だよ」
「あ、あたしも……んっ……んんっ……」
そのまま、桜子の唇をついばむ。鳥のように。
不思議なもので、彼女を屈服させるような体勢のときには、嗜虐的な思惟が頭の中に充満していたのに、正対した状態で、頬を真っ赤に染めて蕩けた表情の桜子を見ていると、彼女を慈しみいとおしむ想いが強く溢れてきた。
男の身勝手を指摘されても反論はできそうにない。だが、今はとにかく、桜子のことをたっぷりと悦ばせてあげたい。ひとりで、自慰などさせないで済むように…。
「あんっ……んんっ……ちゅ……ん……」
頬、首筋、瞼、唇と、顔中にキスを送る。
「くっ……」
くすぐったそうに身を捩じらせると、陽芯の埋まっている胎内もまた形を変えて波を打ち、背筋を走る甘美な痺れを生み出した。
薄いゴムで覆われていても、桜子の膣内にこもる熱気と極上の接合感は、いささかも損なわれていない。
ぐちゅっ…
「んっ! んあっっ!」
その感触をもっと味わうため、大和は緩めていた腰の律動に躍動を与えた。
ぐちゅっ、ぬちゅっ、ぐちゅぐちゅっ……
“後背位”の時とは違う、まろやかで味わいの深い粘膜の感触が陽芯を包み込む。自分の胴に絡まってくる、桜子の内股の肌がとてもあたたかい。
ぐっちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……
「あっ! んぅっ! んっ、んっ、んくっ!!」
大きな腰のグラインドで、桜子の深奥を貫く。振動に合せるようにして、張り詰めたバストも“ぶるんぶるん”と雄大に揺れた。
むにゅっ…
「ああぁあぁぁっ!」
その揺れを止めるように、両手で乳を鷲掴みにする大和。張っていながら柔らかく、そして、しっとりとした触感が手の平を満たす。指の間に意図的に挟んだ紅い頂も、目に見えて堅い芯となっている。関心がバストに寄って、腰の動きが静かになった。
「やだっ……お、おねがいだから……じらさないでよぉ……」
むずむずと腰を動かす桜子。何かあるとは動きが緩みがちになる大和を責めるように、絡めた太股で彼の体を締め付けてくる。
その勢いで、挿入が深くなった。
「んふっ……!」
深いところまで貫かれた桜子の表情に、実に妙なる艶が増す。
「もっと……もっと……欲しいの……」
求める気持ちが極限まで昂ぶっている桜子は、更に強い力で大和の腰周りにしがみついてきた。まるで万力のような、容赦のない圧力が大和に襲い掛かる。
「くっ……」
そんな桜子を鎮めるための手段は、ひとつしかない。
「いくよ……」
大和はそのために、桜子の内股による締め上げに抗いながら、腰を大きく引き…
ぐっちゅぅぅ!
「ひああぁぁぁぁ!!」
そして一気に勢いよく、胎内の奥深くまで陽根を埋め込んだ。
深いところに挿しこんだ先端を操り、ごりごりと硬さのある内側の襞に何度もこすりつける。
「ひっ、んひっ! あんっ、あんっ、ああぁあぁぁぁ!!」
性感が高まると、ある地点の粘膜に硬い“しこり”ができる。そしてその部分は、究極の感度を集めたようになっているらしく、かすかに触っただけでも凄まじい反応をするのである。
そう…。大和はいま、浮かび上がってきた桜子の“G地点”に狙いを定め、それを責めたてているのだ。