『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-141
「ひっ、ひあぁああぁぁぁ!」
真下に見ていた接合部が、激しく揺れた。大和が腰の律動を再開したのだ。桜子の体は大和に抱え挙げられるようにして完全に宙に浮いている。といっても、大和とは陰陽の交わりを保っているので、その部分のみが地についているという形が正しい。
つまりは、桜子の体重のほとんどが、一緒になっているところに集中していると言ってもいいだろう。敏感を極めているところに、さらに重しがかかっているのだ。
「ああぁああぁぁぁぁ!」
その悶え方の激しさも、無理のない話である。
(ほ、ほんとに、狂いそう―――……!!)
姉の言っていた“狂うぐらい”というレベルではない。あまりにも刺激の強い波に翻弄され、桜子は何度も意識を飛ばしそうになった。
ずんっ、ずんっ、ずんっ、ずんっ!
「お、おかしくなっちゃう! おかしくなっちゃう!! おかしくなっちゃうよぉ!!!」
突き上げを受けるたびに、意識がはじけそうになる桜子。
「こ、こわいよっ! 変になっちゃう!」
今まで感じたことのない心地よい浮遊感に対し、桜子は怯えを感じた。
「大丈夫……変になっても、いいんだよ……」
ずんっ、ずっ、ずっ、ずっ、ずんっ!
「ヒィィィィィ!!」
奥深くを貫かれ、その余韻が収まらないうちに小刻みな前後運動で刺激され、それを収縮するようにしてまた深い場所を突かれる。
「あっ、あんっ、ああっ、んあっ、あうぅっ!」
自制を失ったように桜子の体が揺れていた。
「!」
ブシュ!
「あっ……」
繋がっているところに、熱い迸りを浴びた。繋がっていることで埋められている粘膜の隙間から、まるで噴き出すようにして蜜が溢れたのだ。
「や、やだっ、あ、あたしっ!」
ブシュ、ブシュ、ブシュッ!
「い、いやぁ! いやぁあぁぁ!」
自制を失ったのは、彼女の体も同様だったらしい。留まることを知らずに、突き上げられる動きにあわせるようにして、液体が何度も噴出した。いわゆる“潮吹き”である。
「う、うぅっ!」
潮を噴き上げるたびに、桜子の胎内が尋常さを失ったように蠢く。まるで生物を思わせる粘膜のうねりを直に感じた大和は、限界が近まってきた。
「桜子さん、たまらないよ……とても、気持ちがいい……もう、止められそうにないよ……」
「や、大和……くん……」
「行くよ……」
「ひ、ひぁっ――――……」
グチュ、グチュグチュグチュグチュ!!
「だ、だめっ、だめッ、だめッ! そ、そんなに激しくしたら! こ、こわれちゃうよっ、あ、あたし――――……ッッ!!」
リミッターが外れたように大和が腰を激しく揺すり始めた瞬間であった。
「へ、変になる……変に、変に……あっ、あっ、あっ……あ」
不意に桜子の背中が反りあがった状態で硬直したかと思うと、
「ダ、ダメッ、ダメッ! あたし、もう、ダメッ! あああぁぁああぁあぁぁぁぁぁぁ―――――――――――………ッッッ!!!」
断末魔にも等しい叫びが喉から迸った。
「くっ……」
奥に急激に吸い込む動きが陰茎に襲い掛かる。それに抗うようにして大和は、これ以上ないくらいの摩擦を受けながら自己を一気に引き抜いた。
「う、ううっ!」
びゅるっ! びゅるっ、びゅるびゅるびゅる!