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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-270

「もう、亮じゃなきゃ、ダメ……あたし、絶対に、ダメ……だから……」
 何かを捕まえようと、差し出された指先。
「そばにいて、ずっと……お願いだから……」
「大丈夫だ」
 その指先を、力強く掴まえて握り締める。唸りを上げる直球を放り続けてきたとは思えないほど華奢なその指を中に収め、亮は、これ以上ないほどに穏やかな笑みを晶に見せた。
「“愛してる”って、言って……」
「愛している」
「もっと、ねえ……もっと……」
「愛しているよ……」

 ずっ……

「あ、ああっ!」
 つながった部分を、亮は少しだけ突き上げた。不安の色に苛まれている晶の意識を、愉悦で夢中にさせるために。
「あ、あんっ! んうっ、んくっ!」
 突き上げを強め、晶の胎内で大樹を躍らせた。柔らかい粘膜に包まれるだけでは、我慢が効かなくなったというのもある。
 なまぐさみを伴う行為は、すぐに人をそれに没頭させる。
「は、あぅ! も、もっと……もっとしてっ! ああぁぁ!」
 心を渦巻いた不安を忘れたように、晶もまた悦楽の波に乗り、亮のからだの上でその細腰を妖艶に踊らせ始めた。
「ふ、深くまで……もっと深くまで……」

 ぐちゃ!

「ああぁぁぁぁ! い、いいよぉ! すっごく……ん、んっ!」
 晶の望むままに、思い切り腰を突き上げる。うねうねと亮の陰棒を愛撫する粘膜の感触を愉しみながら、さらに天を打つように、亮は腰を跳ねた。
「ひぃぃぃ!」
 晶の喉が反る。正味、二度も絶頂をした後だというのが嘘のように、彼女は快楽の虜になっているようだ。

 ぐちゃっ、ぐちゅっ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゃっ!!

「んんあぁぁ! んっ、んくっ! あうっ! んひぃ!」
 縦に横に斜めに前に後ろに、思いつく限りの動きで密着しているとことを蠢かし、官能を搾り出す。どんどんとぬめりを増していくその部分が卑猥な水音を奏で、理性の箍を剥ぎ取っていく。
「あぁ……晶……あきら……」
「りょ、りょう……す、すごい……すごいのぉ!」
 互いの指を絡ませたまま、互いの腰を打ちつけあう二人。杵と臼のやり取りと思わせるほどの激しい情交に、二人は意識を混濁させた。
「お、おま×こが……とろけちゃいそう……」

 ぐちゃ!

「ひ、ひあっ!」
 その“お×んこ”を更に責めたてられ、晶は悶える。亮の分身が密着し奥深くまで侵入してくる騎乗位は、彼女の最も好む体位だ。
「は、はぁっ! りょ、りょう……ん、んくぅっ!」
 自分でも腰を動かして、上下して、粘膜に突き刺さっている固いものを好きなように愛撫できる。だから晶は、この体位が大好きだった。
 ぎし、ぎし、とベッドのスプリングがなる。部屋全体が揺れているかのように、それほどまでに激しい繋がりに燃えている二人。
 だから、思いのほかそれは早くやってきた。
「あ、あ、あ、あたし……も、もう……」
 全身を伝うようにしてさざめいた感覚が、腰のあたりで弾けそうになる。それでも止められない、激しい粘膜の擦りあい。
 イキそう……イッちゃいそ……ん、ん、んんぁぁぁぁぁ!」
 堪える余裕もないまま、晶は昇りつめていた。


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