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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み 〜Obstacle Girl〜-4

「やあああっ!!龍之介、激しっ……!」
「痛がらせちゃったお詫び。美弥、たくさん鳴いて……」
美弥の腰を抱えた龍之介は、蕩けた媚肉を深く激しく突き続けた。
「駄目ッ!!はああっ、龍之介えっ!!」
二度目の絶頂は最初のそれより長い痙攣が続いたが、龍之介は何とか耐え切ってさらに美弥を鳴かせる。
「りゅうっ……あぁ、駄目ええぇっっ!!」
龍之介にしがみつき、美弥は三度目の絶頂を迎えた。
「くはっ、は、あ……」
今度は美弥の呼吸が落ち着いて来るのを待って、龍之介は再び腰を動かし始める。
「嘘っ……まだ、なのっ……!?」
「っく、ぅ……もう少しで、イクから……はぁっ……我慢、して……!」
「んっ……あ、んああぁああ!!」
三度もイッて過敏になっている体を擦られ、美弥はさらに乱れた。
「ふぅっ……!!」
ため息をつき、龍之介は腰の動きを加速させる。
「りっ……龍之介えっ!ま、また、またあああっ!また来るうううっ!!」
四度目の絶頂が近くなって、美弥は無我夢中で叫んだ。
「美弥っ……!っく、僕もっ……!!」
龍之介は激しく腰を振り、美弥の胎内で爆ぜる。
「くううううぅっ、あ、あああっ……!」
龍之介の肉棒が何度も痙攣しているのを感じながら、美弥もまたアクメを迎えた。
一滴残らず美弥の中に注ぎ込んだ龍之介は肉棒を抜き、半失神状態の美弥の隣へ体を横たえる。
もそもそと後始末を終える頃には美弥が回復し、龍之介に引っ付いて来た。
「りゅうの、すけ……」
僅かに開いた唇を見せて、美弥がキスをねだる。

ちゅっ……

龍之介はそれに応え、美弥の唇へキスを落とした。
「う……ん……」
何度か唇をついばんだ後、龍之介は名残惜しそうに唇を離す。
それ以上触れていると、また美弥を味わいたくなるからだ。
消耗した美弥と、まだまだ元気な龍之介自身。
どちらを優先させるべきかは、考えなくとも分かるだろう。
「……汗、流そっか」
厚い胸板に指を這わせて龍之介の反応を楽しんでいた美弥が、不意に身を起こしてそう言った。
「二人揃って体冷やして風邪引きましたなんて、言えないもん」
オイルヒーターと加湿器が稼動しているとはいえ、汗をかいたままでは風邪を引いてしまう確率は割に高いだろう。
「そうだね。じゃ……」
龍之介はベッドから降り、美弥を抱き上げた。
「一緒に入ろう」


そして……夜が明ける。


美弥が目を覚ますと、龍之介は隣にいなかった。
寝具にぬくもりが残っていない事から察するに、だいぶ前に起きてしまったらしい。
「あ〜……龍之介の匂いがするぅ……」
暖かい布団の中へ潜り込み、美弥は胸一杯に残り香を吸い込んだ。
「あったか〜い……」
けだるいまどろみを、美弥は満喫する。
――眼鏡のせいか知的な感じのする龍之介だが勉強以上に運動の方が得意で、整った顔立ちとあいまってクラスでも目立つ存在だった。
その目立ちっぷりが苦手で美弥は何となく敬遠していたのだが、そういったうわべばかりを見て当人の中身を判定していなかったのである。
あの一件がなければ美弥は今も龍之介を敬遠していただろうし、これからも近付かなかったはずだ。
そういう意味では、気に食わないが従兄に感謝せねばなるまい。
今までがそんな風だったから、まさか龍之介と相思相愛になり、イヴの特別な夜をあんな風に過ごす事になるなんて、入学当時は予想もしていなかった。
だいいち、自分に彼氏が出来るとすら思っていなかったのだから、美弥の困惑はお分かりいただけるかと思う。
「……ん」
ぱたぱたというスリッパの音がして、誰かがやって来た。
扉がさっと開き、廊下の冷気が流れ込んで来る。
「美弥。朝だよ」
当然と言えば当然だが、それは龍之介だった。
昨日ケーキの引き取りに行った時、わざわざ顔を出してくれた竜彦は『明日の仕込みがあるから、今夜帰るのは無理なんだ。気兼ねしないで過ごしてな』と言っていたのだから。
どう考えても一緒に住む弟とその彼女に気を使ったとしか思えないが、おかげで存分に肌を触れ合わせて心置きなく鳴いたのだから、礼を言っても文句を言う筋合いはない。


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