俺らの明日FOURTH-4
「んで、何か言い訳はあるか、ボケ。」
「・・・」
「まぁ、一位で走りきったのは誉めてやる。」
「・・・」
「だけどな、バトンを落とした時点でもうアウトだ。」
「・・・」
「黙ってないで何か言え。」
「勝ったからいいじゃねーか。」
「結果論だバカタレ。」
「・・・」
「しゃーねぇ、打ち上げに行こうぜ。」
「そだな。」
「賢治、デザート俺らに奢れよ。」
「何でだよ。一位だったじゃねーか。」
「バトン落としたので減点。」
「総評価、マイナス100オーバー。」
「よって奢り決定。」
「ちくしょう。」
「安いやつにしといてやるよ。」
「そこまで鬼じゃないからな。」
「・・・あぶねえ、一瞬お前らがめっちゃいい奴に見えた。本当は全然良くないのに。」
「飴と鞭。」
「いかにも狙ってやったみたいに言ってんじゃねーよ!!」
「行こうぜ。みんなも準備できてるみたいだし。」
「ふう。終わった終わった。」
「お疲れさん。」
「ねみぃ。」
「帰るならデザート代だけ置いていけよ。」
「うるさい。」