投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

月蜜
【ファンタジー 官能小説】

月蜜の最初へ 月蜜 1 月蜜 3 月蜜の最後へ

月蜜-2

やがて、王を示すもう一つの衣類が脱がされた。そこからくびれた腰と、すらりと伸びた足が現れた。しかし、まだ薄い布で覆われた部分は外されていない。しかし、蜜壷を隠している割れ目を覆った下着は、うっすらと滲んでいる。羅鬼は太ももの間の付け根の部分を手探りで掴み取ると、割れ目に沿って、蜜壷に食い込むようにきゅっと引いた。
「ひゃん・・・・・やああ・・・・」
痺れるような、それでいて気持ちの良い電流が脳内をかき回す。それでいて、彼女は蜜壷の出口が、小さな快感で蠢き、益々蜜を垂らしているのを感じた。
 羅鬼は、名残惜しそうに手と口を蕾から離すと、その覆いをずらしにかかった。ゆっくりとヒップから太ももを通り、あっさりとその覆いは足から外された。月明かりに照らされたベッドの上には、玉座に座るあの王ではなく、一糸纏わない女が寝ていた。そして羅鬼は太ももを掴み、更に大きく広げる。割れ目が開いて蜜壷が羅鬼の目の前に晒される。見られている所為か、蜜壷から月の光で銀色に輝く甘蜜が溢れて滴り、奥の菊座まで濡らし、その下のシーツまで染み渡っていく。蜜壷を囲む花びらが充血で膨らみ、その上の真珠が蜜に濡れて既に大きくなっている。羅鬼は右手でそっと真珠を摘む。
「きゃん・・・」
彼女の体がそれに反応してピクリと振動する、足を閉じようとするが、羅鬼が間に割って入っているためにそれもできない。羅鬼は左手で彼女の両手首を抑え、抵抗の自由を奪うと、右の人差し指と中指を蜜で濡らし、蜜壷の中に滑らす。
「・・・いや・・・やめて・・・・・・あん・・・・」
彼女が拒むのとは逆に、蜜が流れて潤滑の良くなった小さな壷は、侵入してきた指を難なく受け入れる。そうして途中まで入れた指を、蜜壷の中でゆっくりかき回す
「あ・・・・・はっ・・・・やぁん・・・」
くちゃ・・・・・くちゃ・・・・・
嬌声に混じって、蜜壷が指でかき回されることにより卑猥な水音を奏でていた。彼女はもう羅鬼が与えてくれる快楽に身を任せていた。そうしてゆっくりと指が抜かれたと思ったら、再び今度は指の本数を一本増やして蜜壷に入り込む。
「・・・・はぁ・・・・・・・やっ・・・・・」
真珠を親指で刺激されながら3本の指は壷の中で蠢く。両手の自由を奪われているので何も抵抗ができない。代わりに蜜壷が収縮し受け入れた指を締め付ける。
「いや・・・・おねがっ・・・・・い・・・・あ・・もうっ・・・・・だっ・・・・めぇ・・・はんっ・・・・」
哀願とともに、潤んだ黒瞳から、涙が汗と混じって何度も流れる。もうあちこちを刺激され、絶頂まで行きかけている。しかし、行けない。そんなもどかしさが彼女の中で満ち溢れている。そうして、羅鬼は作業をやめ、指を引き抜き、両手首を開放した。急に指と手に開放されて、彼女からはため息が出る。
 羅鬼は、そっと開かれているズボンの下の布を下ろした。そこから、血が満ちて膨張した男根が誇らしげにそそりたっていた。そして羅鬼は彼女の腰を抱き、蜜壷に一気に男根を挿入する。
「やあああん」
それは快楽の悲鳴だった。そうして壷の奥まで入った熱い男根を、真珠にこすれるように、指でするよりも優しく、壷の中を螺旋をかきながら、つきあげる。
「はっ・・・・あん・・・・・ゃん・・・羅鬼ぁん・・・・・もっとぉ・・」
彼女の壷も激しく、そして心地よい刺激に答えるように激しく収縮を繰り返す。男根を締め付けた時の快感の刺激と異物感がたまらない。
 どれくらいが経っただろう。
「があああああっ」
羅鬼が吼えて、羅鬼の男根が更に膨らみ、熱が、液が彼女の熱い蜜壷の仲に放出された。そうしてそのまま彼女の上に倒れこむ。
「ひゃぁぁん」
それと同時に彼女も絶頂を迎え、そのまま汗で濡れたシーツの上でぐったりする。男根が引き抜かれると、蜜壷は淫猥にも蜜と混じりあった白濁した液を垂らし始めた。

・・・・・・・・彼女は、そっと子どもの姿に戻り、眠る先程の青年を愛おしげにみつめる。後頭部に手を入れるとそこは僅かなごつごつしたものに触れる。羅鬼はそもそも別世界からきた召喚獣で、かつて別世界の人間には鬼と呼ばれていた一族だった。しかし、実は鬼は温厚で人と同じように集団で生活し、逆に人を守っていた。だが、羅鬼は、かつて鬼たちの祖先で、戦いを好む、"羅刹"の血が流れており、"忌み子"と呼ばれ、他の仲間に忌み嫌われていた。そして、羅鬼の実の父親は、"羅刹"の力が現れないようにと、鬼の力の源である、角を切断した。それは結局羅鬼を大人にできなくなった原因であった。外見は13に見えるが、実はゆうに200歳を越えている。しかしその後、召喚主である、この王の世界に渡り、今に至る。そして、完全に"羅刹"の力は奪われたわけではなく、この世界の白い満月の夜に少しだが現われ、殺人をおかすことになったのだ。しかし、角が無いことで僅かながら、善人を殺すことは無く、悪人を狙っていた。そして、ほとんど己の意識がなくなったときに、主の血と性交で、精を放射することで元に戻れるようになった。それに、召喚主の王とは羅鬼もしらない見えない何かでつながっており、絶頂はほぼ同時に起こる。それに、羅鬼がいくら精を放っても、同じ鬼族と、人族とつながらない限り、子どもができない。だから、この関係を維持していられる。
 窓から、そろそろ月が降りてゆくことを確認した王は、割れ目から滴る精液をぬぐうと、衣類を着、そして次の仕事に向かうまでの残り少ない時間を、羅鬼と一緒に眠った。


月蜜の最初へ 月蜜 1 月蜜 3 月蜜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前