君を守る-2
空から男が降ってきた。
しかしその男は人間ではない。その証拠に背中には大きな羽が生えている。まるでコウモリのような……
「君には用は無い。用があるのはさっき隠れた男にだよ」
コウモリ男が低い声で嶺にそう言う
嶺はその男の話に耳を傾ける事なく黙って霊感を高め男と対峙する
「どうしてもやるというのか？やれやれ」
男は鋭い爪を振りかざし嶺に飛び掛かる。その攻撃を読んでいたのか嶺はそれを避け霊気を固まりを手の平から銃弾のように撃つ。それが男の羽をかすめる「なかなかやるようだな」そう言うと男は空高く飛び上がり嶺に向け急降下する空からの攻撃に対する免疫が無い嶺は少しとまどい動きが鈍った。その少しの隙を男は逃しはしない。
強者対強者の戦いは一瞬の隙が命取りになる。
その隙を付かれ地面に組み伏せられてしまう嶺。
男の爪が嶺の首に当たる
「ふふ、どうやら私の勝ちのようだな」
歓喜を帯びた声で男が言うこの時、男は油断していたのか後ろから走ってくる影に気付きはしなかった。
ドン
その影の正体は要だった。嶺のピンチを物陰から見ていた要は無我夢中で飛び出していた
「ぐっ！貴様ぁ〜！」
グサッ！！
「！！！」
嶺は言葉を失った。
男の爪が要の腹に刺さっている
「ふはははははは！！どうだねこの姿！助けに来て反対にやられる！この間抜けな姿は」
「それ以上笑うな！！！」
嶺の怒りのボルテージは最頂に達した。
怒りまかせに男を掴むと一気に力を爆発させる
ドゴーン
男の体が粉々に飛び散る嶺はその男の生死など確認せずにぐったり倒れる要に駆け寄る
危険をおかしてまで助けにきてくれた男、自分の未熟さゆえに危険なめにあった男、その男に向け夢中に走りだす
要が目を覚ますとそこは自分のアパートだった
あの戦いの後、嶺は意識の無い要をアパートに連れてきて必死に治療した。
急所は外れていて命に別状は無かったのだが、嶺は自分の情けなさに腹が立っていた
ベッドの横に嶺が座っている、しかし何か様子がおかしい。ずっと下を向き黙っている
「どうしたの？」
要は優しく尋ねる。
「ごめん……ごめん‥」
突然、涙を流しながらそう言う嶺に要は戸惑う
「え？？」
「私守れなかった。偉そうなことばっか言ってたのに…」
自分を守れなかった事に対して涙を流している…
そんな嶺の健気さに要は強く胸が締め付けられる
気持ちが抑え切れずに嶺を抱き締める
「嶺が謝る事は無いよ。嶺のおかげでこの程度の怪我ですんだんだから」
「恐かった、要が死んじゃうかもしれないと思った
よほど取り乱しているのかしゃべり方がいつもとは違う…
要はさらに強く優しく抱き締める
「私を嫌にならないで！役立たずとは思わないで
「何で？僕が嶺を嫌いにな らなきゃいけないんだよ感謝はしても恨むなんて事は決してない！」
そして要は今までの気持ちを告げる、強く告げる
「僕は、嶺が好きだ！！」
ついに言った言葉
この言葉にすべての気持ちをぶつける
「ありがとう！！私もだよ…私も好きだよ」
嶺も要の気持ちに応える嶺の顔が近づいてくる。要の唇目がけて嶺の唇が近づく……
二つの唇が重なった
その瞬間、二人の気持ちは一つになった
二人は口内で必死に舌を絡めあう。まるでいままでの思いを満たすかのように
チュ…クチュ…チュパ
嶺の舌が必死に要の舌を求める
ハァ……
甘い吐息が嶺の口から吐き出される
二人は長いキスを終え唇を離す
嶺は不満足そうな目で要を見ている
「これだけ？
せっかく思いが通じたのにこれだけじゃあ嫌だよ
ドクン…ドクン…
要の鼓動が高鳴る
「い…いいの？」
嶺は顔を赤らめ縦に頭を振る
「あっ！でもお腹の傷が痛むなら…ぐっ…む…」
何かを言おうとした嶺の口を自分の口で塞ぎ、嶺を抱き締めベッドに倒れこむ
「んっ…あっ…」
要が嶺の小さいが形のいい胸を揉む
最初はソフトに、だんだんハードに
「あっ…あ〜…」
嶺の喘ぎ声が部屋に響き渡る
上に着ていたTシャツを脱がし直に胸を攻める
チュチュ
乳首を優しく吸い始める
「あっ…それもいい吸われるの気持ちいい」
要は手をだんだんと下に伸ばしていく。
「あっ…そこは…」
「恥ずかしいの？」
要は意地悪く聞く
「あんまり見ないでね」
「うん、分かった」
パンティを脱がし割れ目に指を沈めていく、
おそらくさっきの胸攻めでだろうが、あそこは濡れていた