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School days
【学園物 官能小説】

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School days 3.8-4

「聞こえちまえばいい…みんなにも、あいつにも…。そしたら全部壊れて、お前は俺しか頼れなくなるのに…」
俯いているので表情は見えないが、声が震えている。
「賢輔…」
「っは…ごめん…」
賢輔は苦笑して顔をあげた。軽くキスをする。
「ごめんな…もう忘れるから。最後だから…」
そう言って賢輔は乳房の先を口に含んだ。何度も舌でなぶる。陰部は三本の指をくわえたまま、ぬるぬるした液体を滴らせていた。
(最後…?)
唇を噛み締め、声を漏らすまいとする宴は思う。
(もうこの温もりは感じられないの…?誰か別の人と…)
そう思った瞬間、キリキリと痛む胸。

嫌だよ…ねぇ…
放さないで
私、もう…

そっと腕を伸ばし、賢輔の頭を抱え込む宴。
「…どした…?」
乳房から口を離し、賢輔が宴を見る。
「嫌だよ…」
賢輔が瞳を逸らす。
「ごめんな…こんな場所で…でもこれで…」
「最後なんて嫌だよ…」
「…!?」
賢輔が身を離した。ちゅぴっと音がして指が抜き取られる。つぅと糸を引く愛液。
「平気なの?私居なくても…。私、駄目だよ…もう、賢輔無しなんて考えられない…」
「え…」
名を呼ぼうとした賢輔の口が塞がれる。始めて宴からの口づけ。
「賢輔以外に抱かれたくないよ…」
口を離した宴が言った。
「…冗談、か?」
賢輔の声。
「そう、見えるの?」
もう一度キスをする宴。
「…これでも…?」
賢輔が宴に腕を回した。
「…宴…あぁ…っ夢みたいだ…」
熱い口づけをする。客の声がどんどん近づいてきた。それと共に二人の心音も早まる。
「いいか…」
賢輔が宴の腰の辺りを引き寄せた。
「…いいよ」
ふ、と視線が一瞬交差する。そして…
―ズチュッッ
「っく……!」
賢輔が宴を貫いた。大きな音が漏れないよう、小刻みに賢輔が動く。
「は…んっ賢輔…ぇ、そんなの…やだ…」
宴が賢輔の服を握る。
「もっと…っ、してっ…」
「馬鹿、音出るだろ…」
賢輔が苦笑して答えた。
「だって…もどかしいよぉ…」
調度その時だった。
「わー暗いっ」
「きゃー!」
次の組が入って来たようだ。しかも女性。
「グッドタイミングだな…音、消せるぜ…」
賢輔が囁き、思い切り突き上げる。成る程、彼女達の叫び声が響くせいでいやらしい音は掻き消される。
だが…
「出口ってまだか?」
「視聴覚室って案外でかかったんだなー」
勝平を含んだ組が、井戸のすぐ傍に迫っていた。その事が二人を更に熱くする。
この息遣い、喘ぎ声、液の絡む音…全て聞こえてしまうかもしれないという焦り。
だけど止めたく無くて、どうなってしまってもいいという欲望。
二つが絡み合って、更なる快感を生み出す。
「あいつの前で…二人で…イこう…」
囁くと同時に賢輔は乳首を擦り付けた。
「ぁん…っや…」
周りの状況のせいもあってか、宴はすぐに限界に達する。
「けんす…けっ、駄目だよぉ…イっちゃう…」
キュッと締まる内部。
「う…俺っも…」
スパートをかける賢輔。近づく話し声。後少しで彼らが前を通る。2秒、1秒…
「…っあ!」
「っはぁっ」
のけ反る二人。宴の中に激しく、熱いものが流れ込んだ。幸いなことに、二人のこの声は女性の叫び声により掻き消されたようだった。
勝平が通り過ぎて行った。少しの間、息を整える二人。
「ごめん…俺、夢中で…中出しやっちまった…」
賢輔が頭を下げた。
「…いいよ…多分今日は平気…」
宴がくす、と笑う。
「多分だろ…、だってもし…」
ちゅ、と軽くキスをして、宴は賢輔の言葉を止めた。
「そうなったら…結婚して…?」
始め、ポカンとした顔をした賢輔だったが、ふと笑う。
「いいよ…」
宴はそれを聞いて安心したのか、サッと服を整え立ち上がった。
「よし、じゃあちゃっちゃと脅かしましょ」
微笑む宴の顔には、全く後悔も迷いも無かった。
「勝ちゃんにはちゃんと話して別れる。だから…、これからずっと傍に居て守ってくれなきゃ嫌なんだから」
苦笑する賢輔。
「優等生の言葉じゃないんじゃない?お姫様」
「あら、私は優等生じゃありませんことよ?それはsexで分かりませんでした?」
すます宴。賢輔が意地悪く笑う。
「分かりませんでしたねぇ…、もう一度乱れてもらえますか?」
しまった、と思う頃には後の祭り。宴の体を再び賢輔の掌が伝い始める。もう二度と手放すまいと…


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