きみのとなりへD-4
「ただいま〜」
「あ、誠二くん薫ちゃんお帰り〜!」
それから4人で花火をして、肝試しと称して砂浜を歩いて、最後はみんなで海に膝まで入って遊んだ。すっごく楽しかった。
気がつくと3時を回っていた。
「さて、そろそろ帰るか?」
誠二が言った。
もっと遊びたいな〜。もっとみんなでいたい。
「そうやね〜…もう少し遊びたい気もするけど。」
薫ちゃんは残念そうに言ったのを聞いて、僕は思いきって提案してみた。
「じゃあもうひと遊びしちゃう?」
すると
「「「さんせ〜い!!」」」
みんなが賛成してくれた。
誠二の希望で、近くの美蘭山まで朝日を見に行くことにした。
車に乗ろうとすると、誠二がちゃっかり助手席に乗っていたので、僕は沙癒ちゃんと後ろに乗った。
海で遊んでるときに少しお菓子を食べたりしてたけど、ちゃんと夕食を食べてなかったこともあって、僕らは腹ペコだった。
「朝日見ながら朝ご飯食べよっか!」
という薫ちゃんの提案に乗って、途中でコンビニに寄って、朝ご飯を買った。
いつもコンビニでバイトしてる沙癒ちゃんは
「うちのコンビニにはない新商品だ〜!」
とか
「このコンビニはフェイスアップをきちんとやってて偉い」
とか言ってた。
さすがコンビニ店員ってみんなで笑った。
「朝日が出るのが大体5時半くらいだよな。こっから美蘭山までどんくらいかかるかな。」
「1時間くらいかな。今4時過ぎだから、今から行ってちょうどいいかもね〜」
誠二と薫ちゃんの会話を聞きながら、僕はうつらうつらしてしまった。