初雪 〜美しい人続編〜-3
嫉妬、羨望、憎悪、渇望
俺は君みたいに頭も良くないから、君の苦しみを100%理解する事は出来ないかもしれない。
もともと違う人間なんだから当然だよな。
でも、
俺は絶対に君の手を離したりしないよ。
何度振り払われたって諦めない。
君が好きなんだ。
これってすごいことだぜ。
他の誰かじゃなくて俺は君が好きなんだ。
なぁ、
こんなことを言ったら、君はまた怒るかな。
君の大嫌いなこの足は、俺が君を見つけられるように神様がつけた『しるし』なんだ。
早く泣き止んでくれよ。
君はまた気付いてないけど、窓の外は雪が降り始めたんだ。
あぁ……
でも君はきっと『雪なんて珍しくもない』って言うんだろうな。
でも、本当に綺麗なんだ。
早く泣き止んで。
手を繋いで一緒に帰ろう。
─ END ─