きみのとなりへC-3
「だって、面白い先生の話とか、お母さんの話とか、誠二くんのアホ面写メとか、めっちゃウケた〜!」
「あ〜!あれ沙癒ちゃんに送ったの誠二には内緒やけんね!」
ちょっと焦りながら言う一平くんが可愛くて
「えへへっ、どうしよっかなぁ〜」
なんて意地悪言っちゃった。二人で話すのは楽しくて、ずっとこの時間が続けばいいのにって思った。
「ただいま〜」
「あ、誠二くん薫ちゃんお帰り〜!」
それから4人で花火をして、肝試しと称して砂浜を歩いて、最後はみんなで海に膝まで入って遊んだ。すっごく楽しかった。
気がつくと3時を回っていた。
「さて、そろそろ帰るか?」
誠二くんがちょっぴり名残惜しそうに言った。
「そうやね〜…もう少し遊びたい気もするけど。」
薫ちゃんは残念そう。
「じゃあもうひと遊びしちゃう?」
ご機嫌の一平くんが提案した。
「「「さんせ〜い!!」」」
誠二くんの希望で、近くの美蘭山まで朝日を見に行くことにした。
車に乗ろうとすると、誠二くんがちゃっかり助手席に乗っていたので、私は一平くんと後ろに乗った。
【つづく】