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貴方と彼1
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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貴方と彼1-1

貴方に会った時、私たちはただのお客様とコンパニオンの関係で。
ただその場のノリで渡された貴方の名刺。

裏を見ると、貴方の雑な右上がりの字で携帯番号が並んでる。

こんなこと慣れてるはずなのに、なんなんだろぅ。。
この気持ち。

嬉しいなっ

ドキドキ


いつもなら財布にしまう名刺も

プライベートの手帳に挟めた。


お客様を車に乗せるときに耳元で聞いた貴方の声が私の体に熱を与える‥

「今日は幸せなお酒でした!!連絡待ってるっす。」
「はい☆ありがとうございます!!お気をつけて」

そんな会話を交わして私たちの最初の出会いは幕を閉じたの。。




「ただいま〜」
一人ぼっちの部屋に声をかけ、そのままシャワーを浴びながらずっと考えてる。

貴方の笑った顔

上司に気を使ってる困った笑い顔

顔を真っ赤にして渡してくれた名刺

そして

スーツが似合う人



なんだか落ち着かないままシャワーを止めて髪を乾かす。

(あ〜明日は学校二限からかぁ‥めんどっ)

私は夜にコンパニオン。昼は大学生な20歳‥。
彼氏はあり。

ごくごく平凡なそこら辺にいる女の子。

いわゆるコンパニオンはただのバイトなんだ。

彼氏とは順調だし何も悩みナシ!!!

だからいつもお客様からもらった名刺も財布にいれて事務所に渡してた。でもなぜか貴方からの名刺は手放したくなくて今私の手元にあるわけなんだけど。。

(ど〜しよ!?連絡すべき?!いやいやでもあっちは酔ってたわけだし忘れてるかも‥ってか彼氏だっているし!!!!!ギャァ!!ど〜しよ〜〜!!!!!)


そんなこんな一時間。今携帯片手に貴方の番号を押してラストの数字をプッシュ!!


ドキドキ





‥でないな。。




!?

「もしもし!?」

周りがガヤガヤしているせいかいつもより大きい貴方の声が私の耳にこだまする。


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