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淫魔戦記 未緒&直人
【ファンタジー 官能小説】

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淫魔戦記 未緒&直人 2 〜覚醒〜-1

未緒が直人と関係を持ってから、半年近くが過ぎていた。
たまに会っては力の抑制をしてもらっているのだが、未緒はここ最近、連絡を取らずにいる。
力の抑制に必要な行為が、どうしても罪悪感を背負わせるからだ。
年端もいかない男の子に抱かれ、失神するほどよがり狂ってしまうのが、人間として生きていくために必要な行為なのである。
全身の感じるポイントを効果的なやり方で愛撫され、まさに身も世もなく悶えてしまうのが。
その事を身も心も知っているし、そろそろ直人に抱かれないと危ないとは自覚しているのだが、罪悪感のためについ平気な振りでごまかしてしまっていた。
この我慢が、後にとんでもない騒動を巻き起こす事になる。


そんなわけで欲求不満が溜まっている未緒は、ぼんやりと直人の愛撫を思い出していた。
大胆なのに繊細で、なおかつ丁寧なあの動きを。
「あっ……」
考えただけで足の間がジワリと濡れてくるのを感じて、未緒は狼狽した。
漏らした声は登校途中の満員電車におよそふさわしくなく、たまたまそれを聞いた男が色めき立つのに十分なものだった。
異変は、すぐには始まらない。
彼がさりげなく周囲を見回して、私服の刑事などがいない事を確認してから、異変が起こった。
「っ……!?」
誰かが、背後から腰を擦り付けてくる。
「や……!」
体をよじって逃れようとするが、満員電車では逃れる場がない。
痴漢は未緒の腰を自分の方に引き付け、掌で太股をさすり始めた。
筋肉と脂肪がバランスよく調和していて、実に触り心地がいい。
「あ……」
ぐいぐい押し付けられる腰と、巧みに太股を撫で回す掌。
背筋がぞくぞくするような快感が、未緒を無抵抗にさせた。
片手で太股を撫でさすりながら、痴漢はもう片方の手をパンティの脇から滑り込ませてくる。
「っ」
急に、痴漢の動きが大胆になった。
指先に、ぬるりとしたものが触れたせいだ。
花びらを割った指は、じっくりとポイントを探り始める。
その動きのもどかしさに、未緒は腰を動かして先をねだった。
途端に痴漢は手を抜き、代わりに未緒の耳に囁く。
「痴漢されてるのにその気で腰を振るなんて、あんたとんでもない淫乱だな」
未緒ははっとした。
直人が相手でさえ抵抗のある行為を、よりにもよって痴漢にねだってしまうなんて。
「そんな淫乱には、たっぷりお仕置きしてやるよ。次の駅で降りるぜ」
タイミングぴったりで、次の駅を告げるアナウンスが入った。
「逃げようなんて考えちゃいけないぜ。こいつが欲しくてま○こ濡らしてるくせに」
痴漢は未緒の手を取り、自分の股間を撫でさせた。
それだけで未緒はその肉棒以外は何も考えられなくなり、痴漢に身を預けてしまう。
「よしよしいい子だ。いい子はベッドの上でたっぷり可愛がってやるからな……お、着いたか」
電車が止まると痴漢は人波に乗り、未緒の手を握って歩き出した。
ふらふらした足取りで、未緒は痴漢についていく。
やがて痴漢はいかがわしい通りへ来ると、一軒のファッションホテルへ足を踏み入れた。


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