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淫魔戦記 未緒&直人
【ファンタジー 官能小説】

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淫魔戦記 未緒&直人 2 〜覚醒〜-9

「さあ、着いたよ。この少し先だ」
直人が指し示した方を見て、俊樹は顔をしかめた。
「俺、ちょっと……」
「ん?」
「なんかそっちに行きたくない……」
「行きたくない?」
直人は怪訝そうに眉を寄せる。
「訳が分からないけど、とにかくそっちに行くのは嫌なんだ」
「……未緒の事はどうでもいいのかい?」
「どうでもよくないけど、とにかく嫌なんだ!」
「ふうん……」
顎に指を当てて何秒か思案した後、直人は結論を出した。
「人払いの結界が張ってあるな」
「なんだそりゃ?」
「文字通りの代物だよ。呪術の心得なんかまるでない素人用に張った、僕にとってはおもちゃみたいなものだけど」
「だから何なんだ?」
「僕みたいに陰陽道なんかの心得のある人間は素通しするけど、君のような一般人は何となく嫌な気分にさせて遠ざけようとしているんだ。たぶん、未緒が」
「未緒……が?」
「君はこれ以上突っ込むのを控えた方がいいと思うんだけど……来るかい?」
このまま直人と共に行けば、今まで知らなかった世界を体験する事になるのではないだろうか。
ごくんと唾を飲み込んで……俊樹は、うなずいた。
「一緒に、行くよ」
「……ま、人生の選択は人それぞれだからね。そうと決まれば、結界を破ろう。少し離れていて」
直人の言葉に従い、俊樹は三歩ほど後ずさる。
直人は手で印を組み、口の中でぶつぶつと何やら呟き始めた。
「… ……」
びりっ
耳には聞こえない音が、そんな風に俊樹の脳を震わせる。
やがて、直人は印を解いた。
「結界は解いたよ。これで嫌な気分も消えたろ?」
「あ……ああ」
「じゃあ行こう。未緒が待ってるから」


ぴくっ
未緒は背中を震わせて、後ろを振り返った。
「ありゃあ……直人かな?結界解いちゃったあ」
そう呟いた口に肉棒が突き入れられ、白濁液が喉の奥に流し込まれる。
「ん……んっん」
尿道の中に残ったものまで吸い出すと、未緒は肉棒を吐き出した。
「うっ、お……尻、尻でイクっ!」
少年が激しく腰を振りたて、未緒の直腸へ精液をぶちまける。
「うああっ!中に出しますううっ!」
言い終わらないうちに、少年は蜜壺の中に精液を叩き付けた。
「お、俺もっ!」
「俺もっ!」
両手でしごかれていた二つの剛直が、同時に白濁液を放出する。
白濁液は、ばたばたと未緒の体に降り注いだ。
パックか何かかと勘違いしてしまいそうなほど、未緒の体は白く染め上げられている。
「ん、あふ……まあ、楽しめたわね」
同時に相手をしていた五人がへたり込むと、未緒は立ち上がって体をぶるっと震わせた。
肌にへばり付いていたものが、一瞬にして綺麗になる。
「あ。な〜おと〜♪」
気配を感じて振り返り、未緒は手を振った。
「この惨状は、全部君の仕業かい?」
未緒に近付きながら、直人は苦笑した。
後ろでは俊樹が、ビデオカメラとテープをギタギタに破壊している。


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