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淫魔戦記 未緒&直人
【ファンタジー 官能小説】

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淫魔戦記 未緒&直人 2 〜覚醒〜-11

グループのメンバーは少なくとも三回は未緒の相手をつとめて疲労困憊し、力尽きていた。
特に有沢護は『タフそうだから』という理由で回復する度優先して相手をさせられた。
そのせいで三ヵ所に四度ずつ、計十二回も射精していたのだから体の中身はすっからかんである。
一番へばっていても当然なその彼だけがよろめきながらも立ち上がったのは、執念の賜物だろう。
「ち、くしょ……ナメるなよ!」
声に少々力が入ってないが、護はそう叫んだ。
「たかが女一人を相手に……俺達がこんなみっともない目に合わされるなんて……!」
「実際合ってるんだからあきらめろよ」
そう言ってずいっと、俊樹が進み出る。
「もとはと言えばだな、未緒を俺の女だと勘違いしたテメエが悪い!!」
俊樹の怒気を受けて、腰の定まらなかった護は尻餅をついた。
「…………あ?」
「いいか?未緒は俺の女じゃない」
噛んで含めるように、俊樹は言い聞かせた。
「俺がお前らに逆らうからみせしめとして女を拉致ってビデオを撮って売り捌こうなんて馬鹿な考えを起こしたのが、そもそもの間違いだ」
「んな……」
「それにだな」
俊樹は未緒と直人に聞かれない程度に声をひそめて言う。
「どう見たってあの二人が惹かれ合ってるだろ?」
そう言って、俊樹は苦い思いを味わう。
直人の肉棒にむしゃぶりつく未緒の表情は、愛しい男に対するそれだった。
そして直人もまた、未緒を見る目に愛情が溢れていた。
話された事は未だに理解しがたいが、その事だけは分かる。
「未緒が好きな男は、俺じゃない」
「……!」
「関係ない女を拉致って輪姦しようとした揚句にそういう逆襲を受けたんだ。自業自得だろ?」
その言葉に、護ががっくりとうなだれる。
「どうやら納得してくれたみたいだな。おい、こいつらの処分はどうする?」
俊樹は後ろを振り返り、直人を見た。
未緒の頭を抱えてあやしていた直人は、小首をかしげる。
「……別に何もしなくていいと思うけど」
「そうかぁ?」
「拉致った女から羽根が生えてメンバー全員失神するほどヌかされましたなんて、まともに喋ったって誰も信用しないだろ?」
「……なるほど」
「もちろん、君の記憶もどうこうしたりはしないよ」
「え?」
「君が望むなら話は別だけど、ね。僕は、君を信用するから」


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