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淫魔戦記 未緒&直人
【ファンタジー 官能小説】

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淫魔戦記 未緒&直人-10

「そ、それって……?」
案の定、未緒は動揺しきった声を上げた。
「わ、私を、好きだと、か、解釈……して、いいんですか?」
こうなってしまったからには、告白するしかない。
覚悟を決めて、直人はうなずいた。
「君の気持ちが分からなかったから、表明は差し控えていたんだけれどね」
「そ、そんな……」
呟く未緒。
賽は投げられた。
祈るような気持ちで、直人は目を閉じる。
「私……四つも年上なのに?」
「同い年の女は大人ぶってるだけの子供で、恋愛対象にはできないんだよ」
直人は未緒の肩を抱き寄せた。
とても華奢で、もう少し力を込めると骨が他愛なく折れてしまいそうだ。
「もう少し黙っていようと決心していたのに……あんな事を言うから、決心を忘れて告白しちゃったじゃないか」
「直人様……」
未緒は……直人の首にすがりついた。
「……嬉しい」
その言葉が耳に入り、脳みそが理解するのに数秒かかった。
直人は目を開き、未緒の様子を伺う。
「……本当に?」
「はい」
嘘ではない事を信じさせるように、未緒はにっこりと微笑む。
「正直な話……不安だったんです」
「何が?」
「直人様が……私の事を何の責任もなく、ただ気楽に抱ける女だと見なしているんじゃないかって」
「そんな訳ないだろう!」
直人は激昂した。
「どこをどうやったら、そんなひどい結論が出せるんだ!?」
「だって……」
未緒はゆっくりと、腰を使い始めた。
「おおざっぱな話、私を抱くのは呪術の心得のある男性なら誰でもいい訳でしょう?思春期の男の子が女への興味から私を独占する……というのも考えられない話ではないですから」
それを聞いて、直人の激昂は治まった。
思わず、ため息をつく。
「ずいぶんと、軽く見られたものだな」
「すみません」
直人は未緒の動きを止めさせ、その体を組み敷いた。
「まあいいや。未緒、君は……僕が交際を申し込んだら、承諾してくれるかい?」
未緒の瞳が、いたずらっぽく輝いた。
「いや……と答えたら?」
「こうする」
キスで未緒の唇を塞ぐと、直人は激しく腰を動かし始めた。
「んっ!んむうっ!むぐんうううっ!」
唇を塞がれているために、未緒は思うように声が出せない。
しばらくして直人が腰を使うのを止め、唇を離して未緒の様子を伺った。
「……承諾、してくれるかい?」
荒い息をつきながら、未緒はうなずいた。
「承諾、しなきゃ……殺されます」
この上もない幸福感に包まれながら、直人は未緒を抱きしめた。

こうして二人は、恋人になった。


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