「水面に浮かぶ月」-4
28の日が流れて、私は再び夜の水面へと姿を現した。
波間に顔を出して、愛しい姿を探す。
「・・・!?」
どんよりと曇った空は砂浜を余り照らしてはくれなくて、私は近くへ行ってはじめてそこに人が倒れていることに気が付いた。
「・・悠二!?」
ほんの波打ち際。
私は尾びれを引きずるようにしながら倒れた人影へと近づいていった。
「悠二!?悠二!」
そこにいたのは、頭から血を流して倒れる悠二の姿。
慌てて抱き起こすと、すでに体は冷たく、息も細くて。
「そんな・・悠二・・どうしよう・・・。」
人間ではない私はこんなときに悠二をどう扱っていいのかわからない。
ぐったりとした悠二を抱きしめておろおろしている私のそばに、いつのまにか2人の男達が近づいていた。
「へえ。本当に人魚なんていたんだなあ?話し聞いたときはガセかと思ったけど。」
「な・・・。」
「だろ?俺もこの間見たときは嘘かと思ったんだけどさ。」
どうやら、前の逢瀬を見られていたらしい。二人の下卑た口調にいやな予感を覚えて逃げようと思ったけど悠二を置いていくわけには行かない。
「でもこいつ、尻尾魚じゃん、どうすんの?」
「やってたらこれが足になってたぜ?」
男の一人が無遠慮に私の尾びれを触った。
ばちゃん!
「触らないで!あなた達、一体誰なの!?」
詰問する私に男達はへらっと笑うとふざけたように肩をすくめた。
「誰だっていいじゃん。人魚とやれる機会なんて滅多にないしさ。楽しませてよ。」
言うが早いか悠二を抱きしめたままの私の腕を強い力で掴む。
「いやっ!!やめてっ!!」
水の中なら人魚にかなうものはない。だけど、ここは水も浅い波打ち際。
激しく水しぶきを上げて尾びれをばたつかせ、抵抗したけれど、私は二人がかりであっという間に悠二から引き離されて砂浜に引き上げられてしまった。
「いやっ!いやあっ!!」
「うるせえっ!騒ぐなっ!」
「む・・むぐぅっ!!」
精一杯叫ぶ私の口に男の一人が悠二から脱がせたシャツを押し込んでくる。口が聞けなくなっても暴れる私を押さえ込んで男の一人が背中から私の乳房を乱暴に揉みしだいた。
いや・・いやなのに・・・。
心はどうしてもいやなのに、刺激を受けて鱗が姿を消していく。目を見張る男達の目の前で、私の尾びれは二本の足へと変わった。
「へえ・・・こりゃ便利だな。」
「だろ?」
得意げに男の一人が言うと、余り動かない私の両足を押し開いて私の恥ずかしい部分を露わにしてしまう。
カチッ
男達はなにか小さな道具で明かりをつけると、私のそこを煌々と照らし出した。
「ん・・・んむぅっ!!」
暴れたところで力ではかなわない。押さえつけられて動けない私のそこをまじまじと男達が見ていた。
「すげえ、パイパンじゃん。」
「丸見えだぜ・・。」
男達がごくりとつばを飲んだかと思うと一人がむしゃぶりつくように私のおま○こに吸い付いた。悠二とは比べるべくもない荒い愛撫。べろべろと労わることもない舌が無遠慮に襞と突起を擦り上げていく。もう一人の男は乳房を乱暴に揉んでは痛いほど乳首を摘み上げて楽しんでいる。いやだというのに、私の乳首はそんな男の愛撫に反応して硬く立ち上がっていった。