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今は。そしてこれからもずっと・・・
【ファンタジー 官能小説】

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今は。そしてこれからもずっと・・・-9

俺は夜の町の上を彷徨い飛んだ。
上空から見下ろす街はとても綺麗だった。
あちこちで灯るネオン。
その光に照らされて波のように蠢く無数の人。
公園に灯る白色灯。
あちこちで鈍く輝く命の火。
それは繊細なガラス細工のようだった。
簡単に壊れる。…街も人も。

俺はとある駅前に降り立った。
俺の横を無言で通り過ぎる人々。
俺に何ら感心を持たない他人。
しかし。

がやがやと俺の前に現れる集団。
赤だの青だの色々な色をした髪の毛。
思わず顔をしかめるだらしない格好。
群れる事で強気になる臆病者の集団。
…俺のもっとも嫌いな連中だ。
しかし連中の方は俺のような人間が好きみたいだ。
俺のような人間を見つけては恐喝をする。

案の定こいつ等も俺を見てとても気に入ったらしい。
にやにやとした汚らわしい顔で俺を取り囲んだ。
「…ねえ。アンタ。ちょっと来てくんない?」
くちゃくちゃとガムを噛みながらリーダー格のロンゲの男が言う。
…白々しい。断ったところで無理やり連れて行くだろうに。


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