今は。そしてこれからもずっと・・・-6
どこまでも続く地平線。
どっぷりと暮れた夕陽のなか。
静かに蒲乃菜を見つめる僕。
そんな僕に脅える蒲乃菜。
ここは、ふたりだけしかいない。
あの忌まわしい男の存在も僕が消し去った。
ただ見つめ続ける僕と蒲乃菜がいるだけだ。
ただそれだけの永遠。
喜びも悲しみも恋も愛も全てがない世界。
僕が、彼女との永遠を望んだがゆえの何もない世界。
そんな永遠の瞬間がある世界にも唐突に終わりはやってきた。
ドシャ………
と鈍い衝撃が僕を襲って僕は絶えた。