俺と俺様な彼女 〜5〜-5
「お邪魔しました。」
「またいつでもいらしてね。」
「はい、晩御飯おいしかったです。」
「あら、ありがとう。じゃあ、今度来たときはもっと頑張るわね。」
「あはは、楽しみにしてます。」
「またいつでも来なさい。というよりぜひ来なさい。」
「はは。」 そうだよな、今日の状態みた限りだとこのままほっとくと次来たら居なくなってたなんてこともありえそうだしな。
「またな、数兄!」
「おお、ばいばい。」 先輩みたいな性格にはなるなよ、貴人君。
「じゃあ、明日また学校で。」
「はい。じゃあおやすみなさい。」 ばたん。
もう先輩の家見えねえよな?…ふう。まだ心臓バクバクいってら。
「いきなりあの笑顔はなしだよ、先輩。」
そういやあんな風に笑ってくれたの初めてだな。
「へへ。」 やべぇ、顔がにやついてきた。我ながら笑顔ひとつで単純だな。
「っと、やばいやばい。こんなところ見られたら即110番だわ。」
…あ〜、でもだめだ。あの顔思い出すと顔がにやける。
「まっ、あの笑顔また見れるように頑張りますか。」
うん、俺って単純だわ。