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俺と俺様な彼女
【コメディ 恋愛小説】

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俺と俺様な彼女 〜5〜-4

「いただきます。」
「いただきます。」
「うは〜、豪華っすね〜。」
「遠慮しないでたくさん食べてね。」
「はい、いただきます。」
「来年もこんなに豪華だといいのにね。」
「どういう意味ですか?先輩。」
「来年あたり、お父さんリストラされてるかもしれないからね。」
先輩きついって。お父さん、半泣きになってるよ。家族みんないい人なのになんで先輩だけこんな風になったんだ?
「ぐす。数馬君、お酒はいけるかね?」
「あ、はい。少しなら。」
「今日は付き合ってくれないかな?この家でお酒飲むのは私だけなんだ。」
「ちょっと、お父さん。」
「いいじゃないか、母さん。それにいろいろと語りたいこともあるしね。」
大方先輩のことだろうな。俺と違って毎日一緒なんだからそりゃストレスたまるよ。
「ごめんなさいね、数馬君。」
「あっ、全然いいですよ、ほんと。」
「酒に逃げるようになったらおしまいね。」
だから先輩、そのうちお父さん失踪するよ。

「ほんと、君には苦労をかけるよ。」
「いえ、まだ自分はたいしたことないんで。あの、頑張ってください。」
「うう、そんな風に優しくされたのは何年ぶりだろう。」
だいぶきてるな、こりゃ。もう一歩進んだら病院行きだよ。
「どこで育て方を間違えたのかなぁ。それとも娘ってのはみんなああいう風になるんだろうか?」
それはないです。全力で否定します。先輩は特別製です。もし世間の女の人がみんなあんなんだったら今頃パパさん達はみんな胃潰瘍で入院しています。
「さて、と。あんまり君を引き止めてると娘に何を言われるかわからないから、そろそろ片付けようか。」
「あっ、はい。あの先輩どこにいるかわかりませんか?」
「自分の部屋じゃないかな。階段を上がって二つ目の部屋だよ。」
「あ、じゃあ、失礼します。」
「さっきも言ったが娘をよろしく頼むよ。」
「わかりました。こちらこそこれからもよろしくお願いします。」

え〜と、ここかな。コンコン
「先輩、居ますか?」
「居るわ。入っていいわよ。」
「失礼しま〜す。」
がちゃ、…ばたん。
待て、落ち着け。今の映像は何だ?見間違いか?冷静になって脳内でもう一度処理して・・・
「何で開けてまた閉めるのよ。入りなさいよ。」
「…先輩って妹いましたっけ?」
「?弟だけよ。」
「じゃあこの部屋は貴人君の部屋ですか?」
「あんた眼科と精神科行ったほうがいいわよ。これのどこが男の部屋なのよ。どうみても女の部屋でしょうが。」
「だから聞いてるんです。」
なんだよ、このファンシーな部屋は。ぬいぐるみの山が二つもあるんだよ。おまけにピンク色のものが多いし。
「なによその顔は。」
「ぶっちゃけ果てしなく意外です。」
「そう、遺書は書いたのね。」
「すいませんでした。」 とりあえず土下座する俺。軽いなぁ、俺の頭。俺の脳みそヘリウムでできてんじゃねえかな。
「まあ、言いたいことはわからなくもないわ。」
「先輩ってぬいぐるみとか可愛いものが好きだったんですね。」 やばいな、明日地球まっぷたつに割れんじゃねえだろうな。
「似合わない?」
「いえ、最初は驚きましたけど全然いいと思いますよ。」
「そう、ありがと。」
しかし多いな。何個ぐらいあるんだ?…あれ、これ俺が昨日デパートで見たぬいぐるみじゃん。すっげ、めっちゃ身近に買ってる人いたよ。
「先輩、これ何のぬいぐるみなんですか?」
「さあ、でも可愛いでしょ。」
可愛い、ね。価値観の相違だな。これのどこがかわいいんだろ。っと、あまりの出来事に本題忘れてた。
「あの、先輩これ。」
「何?」
「誕生日プレゼントです。」
「えっ?」
「誕生日おめでとうございます。」
「でも私誕生日って言ったの一昨日よ。」
「だから、昨日必死こいて探しました。」
「…開けていい?」
「ええ、もちろんです。」
「あっ、腕時計。」
「先輩この前壊れたから新しいの買わなきゃって言ってたんで。」
「……」
「あの、ひょっとしてもう既に買ってました?」
「ううん、まだ買ってない。」
「そうですか、よかった〜。」
「うれしい、ありがとう。」
「っ!?あ、あの、もう遅いんで俺帰ります。」
「もう?もう少しゆっくりしてってもいいのよ?」
「いえ、お構いなく!!」
「そう?じゃあ玄関まで送るわ。」


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