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「雨のち虹」第2話「ヒーロー・andブラッククロス」-7

明はさほど驚いては
いなかった、心の中で は予測していたんだろう、コイツはなかなか使えそうだ
空はそう思いながら
続けた

「分かってただろ?」

「薄々は‥でもそんなひどい奴本当にいるのかなって思って、
それにいるとしたら
すずめが可哀想すぎるから‥」

「本当に君らは優しいんだね」

今まで説明を空に任せていた宗が割って入った
空はそのまま続けた

「偶然である可能性もゼロじゃないけど
前からすずちゃんを
知っていた誰か‥
もしかしたら前から
ストーキングしてた
誰かが
お父さんという保護者がいなくなったのを
チャンスだと思い動いてる可能性が高い」

「…」

「何せすずちゃんが
学校休んだり、ショック受けたりしてても
みんなお父さんが亡くなった悲しみからだと思うから、気を使ってその話題には触れないだろ?一種のカモフラージュにもなる訳だ」
「そんな事、いくらなんでもひどすぎる!」

明は怒りにたぎっている

「まぁ、な‥だがそれをひどいと思わない奴にとっちゃ最大のチャンスに変わる‥」


しかも、と空は続ける
「そんな奴は一人じゃないかもしれない」

「それは‥一体?」

「これは、確証が持てたら話そうかな」

空はすずめを襲った
2人組を思い出していた、タイミングからしてもしかしたらあれも関わっているかもしれないと思ったのだ
ただ今までストーカーなんてしてた奴が
あんな堂々と来るのもおかしいので主犯ではないだろうと思われる

「よし!この話はここまで!後の事はまた
考えてから話すから
宗はとりあえずここを任せた!」

「了解!」(宗

空はそう言うと部室を出ていこうとする

先程から少し体が重い‥「ガタ」が生じはじめたのだ

「先輩、どこへ行くんですか?」

明が聞いて来る

「うーん‥ちょっとねまぁ少し待ってて!」

そう言ってドアを開けた、そして出て行こうとした所で立ち止まって振り向いた


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