重傷-1
夜中、ふと目が覚めた。
慌ててトイレに駆け込む。口からは、胃液以外もう何も出てこない。
ズルズルと足を引きずってベットに戻る。
布団の中で丸くなり、私は呻き声を出す。
これが最近の私・・・。
夢の中でぼんやりと、3日前の事を思い出す。
あの時、勇気を出していなければ・・・あなたに告白しなければ・・・そんな後悔の連続。
止まることの無い感情。
その中に笑いが、楽しいが、幸せが全く無い。
もう一度、あなたに聞きたい。
「俺では、ダメですか」
「もう、可能性は無いのですか?」
「重傷なんです、助けてくれませんか?」
「好きなんです、心の底から」
「待ってても良いですか?」
聞くには、また勇気がいる。
歪んでいく、私。
・・・重傷