婚約者 〜被虐〜-8
「……であるからして、この時の……」
教師が声を張り上げても、生徒達の集中力が元に戻る事はなかった。
最後列で授業を受けている少年の膝に乗っているそれのせいで。
聖治は膝の上に乗せた響美の性感帯開発に、余念がない。
ブラウスのボタンを全て外しているので、豊かな乳房がぼろんとこぼれ出ている。
聖治の手指はその乳房を飽かずに撫で回し、揉みしだき、乳首をつまんで転がしていた。
愛撫でクリームの疼きが多少は鎮まるが、鎮まらない性感は疼きをさらに高める。
気が狂いそうな時間が過ぎ……やがて、終わった。
ふーッ、ふーッ……
「イカなかったねえ」
一時間も耐え抜いた響美の耳を、聖治は味わう。
荒い息を吐く響美は、身じろぎすら出来なかった。
下手に体を動かせば、それだけで達してしまいそうだったから。
こんな辱めを受けてはいても、これだけ人のいる場所でそんな恥辱を曝したくはない。
――『人間 響美』に残された、ちり紙のように薄いプライド。
「僕は準備があるから、少し休んでおいで。予鈴が鳴る前に戻って来てくれればいいから」
その『準備』が自分をさらに苦しめる事に、響美は気付かなかった。
顔に冷水を浴びせて疼きを鎮めようという無駄な試みをした後、響美は聖治の元へ戻った。
椅子に座る聖治の足へ、奇妙な道具が装着されている。
「ああ、来たね。さ、ここへ腰を下ろして」
命じられるままに、響美は聖治の上へ座った。
ずぷっ……
「ひっ!!」
肉棒の先端が膣口に入り込み、響美は悲鳴を上げる。
だがそれ以上は、入って来ない。
聖治の足に装着された奇妙な道具が、肉棒の侵入を防いでいる。
「くぅ、あああ……!」
身動きする度に亀頭が擦れ、もどかしい快感が背筋を這い登って来た。
「響美。イキたいかい?」
聖治は小刻みに腰を動かし、容赦なく響美をいたぶる。
「いっ、ああ、はあああああっ……!」
響美はもじもじと腰を動かして快楽を貪ろうとするが、道具はそれを阻止した。
「くううっ、あああうあっ……」
「奥までぶち込んで欲しいだろう?ぐちゃぐちゃに掻き回して、子宮をガンガン突かれて……イキまくって廃人寸前まで壊された所に、濃い精液をびゅくびゅく出されて……」
耳元でそう言われた響美は、
「ひあっ……!!」
微かな声を出して法悦を迎えてしまった。
「こんな場所でイクなんて、響美は快楽に弱いんだねぇ」
なおも小刻みに腰を揺らし、聖治は敏感な肉体を弄ぶ。
――浅い結合をしている場所から漏れるくちゅくちゅという音と響美がこぼすなまめかしい声。
それに加えて聖治が囁く言葉責め。
――教室は、怪しい雰囲気で満たされていた。
授業をしている中年の男性教師すら、股間を膨らませながらちらちらと二人を見ている。
「響美。欲しければ言うんだ」
床へ愛液を滴らせている響美は、首を横に振った。
聖治は、舌打ちする。
浅い結合で響美を焦らし続けたという事は、反対を言えば聖治自身も浅い結合で焦らされ続けたという事に外ならない。
肉棒は赤黒く肥大し、静脈が浮き出して、まさしく『肉の凶器』といった様相を呈していた。
「言うんだ、響美」
そう言いながら、聖治はいい事を思い付く。
手を伸ばし、アナルに突き立ったパールのスイッチを入れた。
ぶぶぶぶぶぶぶ……
「ひああああああああああっっっ!!?」
教室の外にも聞こえる声で、響美は叫ぶ。
聖治は、同時に道具を取り外した。
ぐちゅうっ!!
「ーーーーーっっっっ!!!」
響美の体が、がくがくと揺れ動く。
「……あ」
我慢に我慢を重ねていたので、聖治は響美の胎内の一番奥まで届いた時に、子種を漏らしていた。
「どうだい響美?ち〇ぽが奥までずっぷり埋め込まれた感想は?腹の中で精液が弾ける感じは?」
「……、……」
「聞こえないよ。もっと大きな声で言ってごらん」
聖治は腰を揺すり立て、響美を狂い泣かせる。
「ぉ……ち〇ぽおっ。ご主人様のおち〇ぽがおま〇こにずっぷり入って、子宮ガンガン突かれるのがいいのおっ!!」
――四人の男から代わる代わる嬲り者にされ、無理矢理性感を目覚めさせられた響美が、堕ちた瞬間だった……。