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婚約者 〜被虐〜
【調教 官能小説】

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婚約者 〜被虐〜-2

ビイィッ!ビリッ、バリイッ!!

「嫌あああああッ!!?」
ナイフが無造作に、シャツを切り裂き始めた。
抵抗したくても、視界を塞がれているのでどこに手を出せば良いのか分からない。
めちゃくちゃに腕を振り回すだけの響美の抵抗を軽くいなし、神取は服を切り裂いて行く。
「動かないで。動くと、大切な場所に傷が付きますよ」
ブラジャーを裂かれた後下腹部に当てられた冷たいナイフの感触に、響美は抵抗を止めた。
「良い態度です」
神取は淡いグリーンの生地で出来た可愛らしいデザインのショーツの端に、ナイフが滑る。

プツッ……

ショーツへもう一度ナイフが滑り、とうとう剥ぎ取られてしまった。
靴下とシューズのみを身に着け、目隠しをされた響美。
奇妙にエロティックなその光景に、神取は唾を飲み込む。
「……靴下とシューズくらいは、自分で脱げるでしょう。脱ぎなさい」
「う……」
半泣きの声で響美は呻き、大人しく靴下とシューズを脱ぎ始めた。
全裸になった響美の体を、神取は検分する。
目立つ痣や傷、黒子もなく、ツルンとした白い肌をしていた。
「ふむ……これならあの方も喜ばれるでしょう」
神取は満足した声で呟き、車を発進させる。
「もうしばらく走ります。暴れさえしなければ、何をしていても構いませんよ」
その言葉は響美にとって、単なる嫌み以外の何物でもなかった。
目隠しをされた状態で、何をどうしろと言うのだろう。
スモークガラスのおかげで車外から覗き込まれる心配はないとはいえ、全裸で車の助手席に座っているという非日常的な行為は、響美の不安を倍加させるのには充分過ぎる程だった。

クチャッ……

「っ!?」
何気なく足を動かした響美は、狼狽する。
『非日常的な行為』に興奮を呼び起こされたのか……響美の秘部は、僅かな湿り気を帯びていた。
神取に気付かれないように響美は足を組み、秘部を隠す。
だが。
「ひあッ!?」
ビクン!と響美はのけ反った。
神取の指が一本、響美の秘裂へと潜り込んで来たのである。
車はマニュアルではなくオートマなので、神取は片手をギアチェンジに費やす必要がないのだ。
「やれやれ。裸に剥かれただけで濡らし始めるとは……淫乱ですね」
神取はまださらりとしている液体を指先で掬い取り、膨らみ始めたばかりの小粒へ塗り付ける。
「ならば花嫁修業も、悦びをもって受け入れる事が出来るでしょう」
くちゃくちゃという音を響かせながら、神取は言った。
「はっ……花嫁修業?」
その言葉に、響美は驚く。
「そうです。『肉奴隷 響美』はお坊ちゃまの嗜好へ完璧に合致する淫乱な花嫁として調教されるのですよ」
「そ、そんなっ……そんなのって……!!」
響美は、ぶんぶんと首を振った。
あと十年もすれば未来の旦那様を見付け、平凡な幸福を手に入れる……。
響美が心の中に描く未来は、そんなものだった。
借金返済の犠牲となり、人間以下の家畜として扱われ、家畜の主人が好む淫乱女としての調教を施され、ゆくゆくは主人の花嫁となるビジョンが選択肢の中へ入る隙など、微塵もなかったのである。
「きゃあああううっ!?」
淫豆を軽く捩られ、響美は悲鳴を上げた。
「あっ……」

ぷじゃあっ

悲鳴を上げるのと同時に、体の奥から蜜汁が溢れて来る。
「いやらしい女ですね……肉奴隷としての素質は、充分過ぎる」
指一本で響美の性感を巧みにあぶり出し、喘がせ、身悶えさせながら神取は言った。
「ああ、やめて……」
響美はもじもじと足を擦り合わせるが、積極的な抵抗には出て来ない。
本当にマゾメスの……主人の淫乱花嫁となれる素質がある。
「さあ、もうすぐです」
神取はすっかり肥大しきった淫核をつまんで揺すぶった。
「ひあうッ!!?」
響美は悲鳴を上げ、全身を痙攣させる。
「おやおや……」
経験のない響美には決して分からないが……絶頂を迎える一歩手前で、神取は指戯を止めた。
響美の股間が、奇妙に疼く。
イカせて欲しい。
体は正直に、響美の心へそう囁いた。
「あ、あの……」
「もうすぐ着きます。少し黙っていなさい、肉奴隷響美」
神取は少し強い口調でそう言い、潤み切ってヒクつくスリットからねっとりした愛液を掬い取る。
そしてそれを、愛撫もしていないのに尖ってしまった乳首へと塗り付けた。
それはただ、響美の体を支配する快楽を増幅してしまう。
「くぅ……」
疼きに耐え兼ね、響美は呻いた。
相手の体を底無しの快楽へ陥れ、望む物とは違う物を与える。
響美への調教は、既に始まっていた……。


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