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俺と俺様な彼女
【コメディ 恋愛小説】

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俺と俺様な彼女 〜3〜-3

「はあはあ、もういや、死にそう。」
「うう、俺の右手が・・・。」
「なによ、少し強く握った程度で。」
「複雑骨折寸前のどこが少しなんですか!!」
「・・・数馬が悪いのよ。あんな恐ろしいものに乗ろうなんて言うから。」
「高所恐怖症なら最初に言ってくださいよ!そうすりゃんなこと言いませんよ。」
「別に高所恐怖症じゃないわ。ただ、落ちたら死ぬような高さが怖いだけよ。」
「・・・それを高所恐怖症っていわずしてなんと言うんですか。」
「もう、うるさいわね。いちいち絡まないでよ。」
「大体それならなんで遊園地にしたんですか、大抵のやつに乗れないじゃないですか。」
「・・・うれしかったのよ。」
「え?」
「数馬から誘ってくれたの初めてだったから。」
 だめだよ、先輩、反則だよ。ジダンも真っ青だよ。そんなこと言われたら何も言えないじゃん。
「すいません、少し言い過ぎました。もう大丈夫ですか?」
「だいぶましになったわ。次に行きましょう。」
「どこ行きます?とりあえず気晴らしにそこのゲームセンター行きますか?」
「そうね、そうしましょう。」

「先輩、占いしましょうよ、占い。」
「あんたそんなもの信じるの?」
「良かったときだけ信じるようにしています。」
「いるわよね、そういう人。」
「まぁいいじゃないですか。え〜と名前をいれて・・・」

「相性63%・・・」
「すっごい微妙ね。どうするの?信じる?」
「まあ、俺らにこんな占いなんて関係ありませんよ。」
「逃げたわね。」
「あはは、まあまあ。」
「まっ、私はどっちにしろ信じてないからいいけどね。・・・ねぇ、数馬、今度はあれやりましょうよ。」
「えっ、あれっすか?別にいいですけど。」
「どうせだから、点数低いほうが罰ゲームにしましょうよ。」
「・・・いいんですか?」
「なに?そんなに自信あるの?」
「いや、だってあれでしょ?」
「そうよ。まあ、そんなに自信あるんだったらやりましょう。」

ありえねえよ。なんでパンチングマシーンで50ポイントも差がつけられんの?鍛えてないとはいえ一応俺男だよ。
「さ、約束だから罰ゲームしてもらうわよ。」
「もう、どうにでもしてください。」
「じゃあ、あれに一人で乗ってもらいましょうか。」
「・・・嫌です。」
「今なんて?」
「あれは、さすがに嫌です。」
「そう、じゃあ、ちょっと命の危険があるけど、明日・・・」
「すいません、あれでいいです。」
「ん〜、聞こえないけど。」
鬼だ・・・。「あれにぜひ乗らせてください。」
「じゃあ、行ってらっしゃい。」

はずい、はずすぎる。何で、この年でメリーゴーランド。しかも一人。
『見て、あの人メリーゴーランドに一人で乗ってる。』
『わっははは、バッカじゃねえの。』 
『写メ撮っとこう』
・・・もういっそ殺してくれ。そういや先輩はどこだ?・・・いや遠っ!!何であんな遠くから見てんの!?せめて近くにいてよ。しかもめっちゃ笑ってるし。


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