投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

伊藤美弥の悩み 〜受難〜の最初へ 伊藤美弥の悩み 〜受難〜 244 伊藤美弥の悩み 〜受難〜 246 伊藤美弥の悩み 〜受難〜の最後へ

恋人達の悩み8 〜文化祭〜-5

「ん、ん……」
 
 
「……うひゃあ」
 目が覚めた美弥は、思わず変な声を上げる。
「なんちゅう夢を見るかなぁ……」
 そろそろ始まる定期的な体のサイクルに責任を全て押し付けるには無理のある夢の内容に、美弥は頭を抱えたくなった。
「んっ……」
 とりあえず、今何時頃なのか確かめようと枕元の目覚まし時計を確認しようとした美弥は、思わず声を出す。
 パジャマと肌が擦れただけで、微電流を流されたような感覚が走ったのだ。
「あ……」
 それは紛れもなく、夢の中の交わりで発情してしまった証である。
「……しばらく、してないからなぁ」
 呟いて、美弥はため息をついた。
 いい加減慣れたとはいえ、今年は去年と比べて抱き合う時間が激減している。
 そこに龍之介は『そろそろ時期だから』とキスすら拒否してくるため、どうにも欲求不満が溜まってしまうのだ。
 その状態であんな夢を見たのだから、発情してしまうのも仕方ない。
「……はぁ」
 ため息をついて、美弥はパジャマを脱ぐ。
 あんな夢を見てしまい、龍之介に抱かれたがって全身がうずうずしている以上、また眠る前にそれを発散しなければとてもではないが寝れたものではない。
「……うぅ……」
 ブラジャーを外してショーツに手をかけた美弥は、その感覚に思わず声を出していた。
 その時期が近付くとおりものが増えたり何もしていないのに体が勝手に濡れたりとなかなか困った事態になるため、就寝時にはおりもの用シートや薄くて小さいナプキンのお供が欠かせないのだが……今着けているおりもの用シートが愛液を吸い、じっとりと濡れているのに気付いてしまったのである。
 欲求不満が相当溜まってきているなと、美弥は苦笑した。
 春先のような恥態を龍之介の前で曝さないためにも、自分の手で適当に解消せねばならない。
「ん……」
 美弥はショーツを脱ぐと、淫部へ指を這わせ始める。
 ねっとりと糸を引く愛液が、指へ絡み付いた。
 絡み付いた蜜を既に膨らんでいる小粒になすりつけながら、美弥は乳房に指を這わせる。
 恋人の手のように大きくも骨張っている訳でもないが、指をなるべく広げて包み込んでみた。
 そのまま龍之介の手つきを真似て、やわやわと揉んでみる。
「んっ……んんっ……」
 微かな声を漏らしながら腰をくねらせ、美弥は自慰に耽った。
 龍之介に抱かれている事を、想像しながら。
 あの逞しい腕。
 厚い胸板。
 体に這う舌。
 確実にポイントをくすぐる指。
 そして……お腹の中を掻き回す恋人の分身。
「っは……!あぁ……りゅう……!」
 骨張っているせいか無骨で不器用に見えるが実際には繊細に動く指先がもたらすあの快感は、体の隅々にまで染み渡っている。
 いやらしい夢を見て体がうずうずしている今、それを呼び起こすのは造作もなかった。
「ん……あ、はぁん……!」
 淫裂をいじる手は止めず、胸を揉んでいた手を止めて唇に触れる。
 硬く反り返る肉棒や絡まり合う舌の感触を思い出しながら、指を口腔へ侵入させた。
「ん……」
 美弥は指を吸いながら、蜜の源泉を探る。
 龍之介を快楽に溺れさせるその場所は、複雑にさざめいて指を迎え入れた。
 侵入者を奥へ奥へと誘い込むようなその動きが恋人を優しく包み込み、たっぷりと精液を搾り取ってきたのである。


伊藤美弥の悩み 〜受難〜の最初へ 伊藤美弥の悩み 〜受難〜 244 伊藤美弥の悩み 〜受難〜 246 伊藤美弥の悩み 〜受難〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前