俺の戦争-2
俺は6人の部下と南米のジャングルにいた。何故なら中国の本土で「核」が使用されたからだった。山上二佐の本隊は爆発に巻き込まれ消滅した…なのでアメリカの第2騎兵旅団に合流し南米の防衛に加わっているのだ。「12月だってのにここはやたらと暑いですね」石井軍曹は額の汗を拭いながらライフルを整備していた
「まぁここは赤道に近いからな〜さすがに冬でも雪は降らないな」
と笑って答えていると後藤二尉が新兵を連れてやって来た
「自分は第11機械化混成大隊所属の町田三尉であります。」
とまっさらな制服をきて敬礼をした。俺は
「やっと着任かぁ〜だいぶ遅れたな…?」
「はい、実はここにくる前に戦闘に巻き込まれました…」
「君は衛生兵らしいな?この隊は衛生兵がいなくて困っていたんだ」
「お役に立てるように努力したいと思います!」「分かった。期待しているぞ。では後藤二尉に案内してもらえ。」
「了解しましたっ」
そう言うと敬礼をして二尉の後について行った。金居曹長が
「大丈夫ですかね??」と言うので
「まぁ慣れればなかなかのモンになるだろ」
と溜め息混じりに答えた。
そんな折に俺の隊に命令が下った。それは偵察任務だった。近々それなりに大きな作戦が行われるらしい…それに伴っての任務という事だ。
俺は池森伍長に装備品の調達と整備を命じ、ブリーフィングを行い任務を開始した…
「ホントに敵がいるんですかねぇ〜…」
「そんなのいない方がいいに決まってるだろっ」………
こんな会話を後藤二尉と石井軍曹が話している時だった…
ダカカカカッ!!
「10時の方角より発砲を確認っ!!」
「伏せろっ!」
「何してる町田っ!?早く伏せろっ」後藤二尉は町田三尉を地面に叩き付けるように倒した
「奴等バズーカを持ってやがるっ、早く応戦しろっ」
頭の上を銃弾が空を裂いて飛んで行くっ
バンッ、バンッ、バンッ「くそったれ!!冗談じゃないっ、死んでたまるかよ」
ダカカカッ、ダカカッ
「敵の数は分かるか!?」
「分かりませんっ、恐らく15人前後ですっ」
「後藤二尉っ、60式機関銃を掃射しろ!!」
「了解っ!石井軍曹、給弾役を頼むぞ!!」
「任されたっ!!」
後藤二尉は60式機関銃の引き金を引き鉛玉をバラまいた
ウィーン…ダララララッチューン、カーン
「よし、敵が怯んだっ!打ち返せ」
バンッ、バンッ、バンッドカカカカッ!!
「ウゲッ…」
「大丈夫か!?軍曹…」「後藤二尉…頼みがあります…家族にありがとう…と伝えて下さい…」
「分かった、もぉ喋るなっ」
「は…ぃ…」
軍曹の瞳孔がゆっくりと開いた…
「ちきしょ〜っ!この悪魔共がぁっ!!」
ダララララッ!!
「後藤っ伏せろ!!バズーカだっ」
ドシュッ〜…ドッカァン!!
「ダメだっ、退却するぞ!任務は放棄する…」
「殿は自分がやりますっ」
「後藤二尉っ殿は必要ない…全員で退くんだっ」そう言って俺は後藤二尉を引っ張って立たせた
基地に着いた時には日が暮れていた…
この戦争はいつまで続くだろうか…この時、俺は確信していた…世界はもう滅びに瀕していると…
続く…