軌跡の方程式-2
『知夏....お前進路とかきめた??』
『まだだけど....でもだいたいいきたい方面はきめたよ??』
彼が真剣な顔できいてくるからちょっとたじろいでしまった。
『やっぱり仕事やめて違う仕事やろうと思う』
『....あー』
彼は隣りの県の県庁がある市で仕事をしようと前から考えていた。それを実行に移すらしい。
さみしぃけど....でも....
『あたしも進学をそっちにしようと思ってるよ??』
『まぢで??!!』
喜んだ顔で彼はこうもいった。
『早くこぃよ。』
あれから半年。
彼氏と付き合って7ヶ月半。
あたしはそろそろ3年生になる。
『奥山....んじゃクラスは私文で、進学はこっちの方でぃぃんだな??』
『はいっ。』
あたしは三者面談ではっきりそぅ答えた。
雄徒がいってくれた言葉だけがあたしの支えだった。
雄徒にはひどぃ時には3ヶ月もあえないときがあった。
でも雄徒とは後1年で近距離になると考えると....1年なんてあっというまなんだろうとしか考えられなかった。
あたしは相変わらず雄徒が大好きだった。
でも....あたしだけだった。
『あえないのはつらい。別れて欲しい。』
一日にするメールの数もへってきていたのは事実。
そんな気が頭をよぎっていても、無理やり違うことを考えていたりした。
でも....当たってしまった。
『そっか。....ばいばい。』
彼をわがままで苦しめたくなかった。
このメールを送った後あたしは泣いて泣いて泣きまくった。
彼の言葉だけがあたしの支えだった。でも....あの言葉はなんだったんだろうか....。
遠距離になれてしまっていたのはあたしだけだったんだね。