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School days
【学園物 官能小説】

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School days 03-2

「直接触りたくねぇ?」
「だよな。乳首いじったら宴ちゃんどうなるか見たいもん」
彼らは宴のブラウスを左右へ引っ張った。数個のボタンが弾け飛ぶ。
「やだぁっ!」
「心配すんなよ、ヤなのは今のうちだけだって」
水色のキャミソールをたくし上げると、窮屈そうに二つの白桃がブラジャーに押し込まれていた。
「ほら、おっぱいだって苦しがってんじゃん?」
パチンという音と共に、たわわな胸が弾け出た。形の良い、ぷりんとした乳房に彼らは息を飲む。
そっと一人が手を伸ばし、頂点の突起を押した。それはぷに、と乳房へ沈み込む。
「めちゃくちゃ柔らかいんだけど…」
それが合図となり、寄ってたかって宴の胸を揉みしだいた。宴は痛いやら気持ち悪いやらでべそをかいている。
「泣くなって〜」
そう言って一人がスカートに手をかける。

―今だ…!

力の緩まっていた彼らの手を振りほどき、前にいた男の股間を蹴りあげる。そして一目散に駆け出した。
「ってぇ!」
「追うぞっ」
後ろからの足音に身をすくませながら、宴は懸命に走る。捕まったら今度こそ終わりだ…

角を曲がった瞬間だった。ドンッという音と共に宴は後ろへ弾かれる。
誰かにぶつかったらしい。相手に助けを求めればよかったのだろうが、必死な彼女の頭には逃げることしかなかった。
「あの、ごめんなさい!私急ぐので…」
去りかけた宴の腕を掴む相手。
「お前がぶつかってきたくせに、そんな謝り方で済ませる訳?」
宴が凍り付く。

こんな時に…近藤くん…

「ごめんなさい、明日ちゃんと謝るから許して!急ぐの、放してくださいっ」
賢輔は聞く耳を持たない。絶体絶命だった。

「宴ちゃん、逃げ足はえーのな」
「さっきは痛かったぜ?全く元気だなぁ」
奴らの声が響く。宴の体が強張る。
それは手を握っている賢輔にも分かった。
「おー、賢ちゃんじゃん、サンキュー」
「なんだ、お前らか。何?コイツ探してたの?」
「おう、まーな」
「ふーん、じゃあ京庵のラーメン大盛りな」
ぐいと宴の手を引っ張り、賢輔は彼女を奴らの方へ突き出した。
(…ん?)
賢輔がふと宴を見、違和感に気付く。
俯く顔に光るもの。
(涙…?)
震える手で胸の辺りを掴んでいる。ボタンがないブラウスから見える白い肌。
「…お前…」
奴らの一人が宴に手を伸ばした時だった。賢輔が宴を引き寄せ、その男の鳩尾に蹴りを一発入れた。
「ぐっ!?」
相手はぱたりと倒れ、動かなくなった。残った四人の男ばかりでなく、宴までもが呆気にとられる。
「お前らさ、1対5で犯そうっての?」
低く、しかし猛然とした怒りを含む声が静けさを貫いた。
「や、やべぇ、賢ちゃんマジだぜ…?」
「逃げるぞっ」
四人は倒れている男を抱え上げ、走って去っていく。宴は、その様子を賢輔の胸に抱かれながら呆然と見つめていた。
(…助けてくれたの…?だってこの人、近藤くんなのに…)
「おい、礼くらい言ったらどうだよ」
宴を引き離し、賢輔が言う。
「あっ、あ、ありがと…」
賢輔は無言で自分が羽織っていたパーカーを脱ぐと宴に被せた。
「貸してやる。レンタル料高ぇぜ」
すっと離れていく賢輔。いつもとは全然違う彼に宴は戸惑いを覚えた。

(好かれたくなんてねぇのに…)
教室に戻った賢輔は、宴の机に視線を向けた。

こんな自分が好かれる訳がない
いっそ嫌われたならば諦められると思っていた
でも…
それは意味が無かった
ただ余計に苦しいだけ
抱きしめたくて苦しいだけ―…

「だっせぇ…俺…」
苦笑して賢輔は俯いた。
「あ、の…」
驚いて振り返る。教室の扉に立つ宴。
「なんだよ、早く帰れ」
「うん、ごめん…。あの、今から帰る?」
「ああ」
「学校出るまで一緒に行っていい?」
少し間があく。
「…ああ…」


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