手紙〜心閉ざしたダチへ〜-4
傷ついただろう……
傷つかないはずかない…
親友までもが敵になってしまったのだから…
そして、その年の秋…
アイツは完全に学校に来なくなった。
俺はまさか自分がやっていた事がイジメだとは気付かなかった。
だから、学校に来いよと電話をした
行くという返事はくれたが、来なかった
悲しい嘘が何度も重なった
俺はしつこく誘った
彼は毎回「分かった。行くよ」という返事をくれるが、一度も来なかった
最近どうよ?って聞いた。
元気にしてると嘘をつかれた
俺はその時、初めて気付いた
俺か……
俺なんだ………
俺のせいだったんだ……
卒業式も誘ったが、彼は来なかった
卒業式の打ち上げも誘った
結局、俺が大好きだったクラスは全員揃うことが叶わないまま終わりを迎えた
その後、俺はその時の担任に彼のことを聞いた
アイツは……
俺と同じ高校を目指していたそうだ
そのために勉強も頑張っていたそうだ
アイツは友達はいるの?って聞かれた時、迷わずに俺の名前を挙げたそうだ
俺は泣きそうになった
俺ってヒドい最悪なヤツだったのに
それでも俺を信じてくれたアイツに申し訳なくてたまらなかった