fantasy ability・5‐“覚醒”へのcount down‐-13
「‥‥‥‥‥いや、だから、あの内閣総理大臣ですか?」
「ええ、そうよ。それ以外はないわよ。」
‥‥梛さん、一体どうやって?‥‥
「‥‥強いて言えば、強制かしら?」
‥‥‥返す言葉が見当たらない‥‥
「‥‥仕方ないわよ。きっと、これから毎日来るかもしれない。‥‥そうですよね、織音様?」
後ろを見ると、仁が居た。
「‥‥そうだ、梛の言った通りだ。‥‥この際、はっきり言ってやる。‥‥俺には皇の“運命”はもう見えてない!だから、もう“条件”は気にしないでくれ。‥‥しかし、“正体”は言えない‥‥。」
‥‥‥‥。
「‥‥悪いな、皇。しかし、これからは俺も手伝う。」
「‥‥謝る必要は無いと言ったろう、仁。‥‥それに、ある程度は“運命”を受け入れているし、抗いたいと思っている。」
「‥‥そうか、ありがとう。」
「‥‥さてと、早く説明しませんか、梛さん?学校の中が混乱してますよ?」
「‥‥そうね。」
その後、梛さんが校長と話をし、なんとか片付いた。
‐午後十一時、皇希及び織音自室‐
「‥‥まさか、今日も、素振りするなんて、‥‥しかも、いきなり私を相手に乱取りする必要は何?」
「‥‥今日、初めて“力”が無いってわかって、‥‥悔しいかった。」
「‥‥そう。仕方ないわよ、最近まで、普通の“人間”だったのよ?」
「‥‥わかっているが、しかし、“何か”に“希望”を与える“力”を自分に在りそうだ、‥‥違うか、織音?」
「‥‥何を言ってるの?意味が解らないわ、皇?」
「‥‥返答が少し遅れた。図星か?まだ、聞きたくない!黙っててくれ!」
「‥‥‥。わかったわ。何も言わないわ。‥‥お休みなさい、皇。」
「‥‥お休み、織音。」
‥‥‥なんとなく、この“力”を持った理由が解った。それは、“過去”からの“罪”だと思っている、だから、“俺”が持っていても不思議じゃない。‥‥‥今日は、もう寝よう。‥‥‥
これが“原因”となり、“俺”は“覚醒”を速めていたなんて知るよしもなかった‥‥
作者あとがき
一週間で一話を纏めるつもりが結構かかってしまった‥‥orz
最後まで、読んでくださいましてありがとうございますm(_ _)m
次回予告。皇希がとうとう“覚醒”します!お楽しみに?
では、喬宮 仁達でしたm(_ _)m