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きっと、そぅ
【片思い 恋愛小説】

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きっと、そう−二人の行方-1

季節は秋−・・・・・

食欲の秋、読書の秋といろんな呼び名がある季節。

高校生にとっては『行事の秋』とでもいうだろうか。


体育祭、文化祭、あるところでは合唱祭もあるのだろう。




『やりたい競技のところに名前を記入してください。足りない場合、多い場合は話し合いをしていきます。』

みんなの前に立って喋っているのは学級委員の「久世拓真(くせ たくま)」。
沢山の競技の名前を淡々と綺麗な字で黒板に書いていくのは書記になった「町田癒芽(まちだ ゆめ)」。

癒芽の学校は今体育祭の時期だ。


今はLHRを利用して競技決めを行っている最中だ。

黒板に書かれた幾つもの競技。
やりたい競技の名前の下に名前を記入する、という一番苦労しない決め方。




最終的に残ったのは「色別リレー」と「学年リレー」

リレーものは責任重大のためどうも、みんなやりたくないらしい。
2年だけで競うレースと、学年関係なく5色対抗で行うリレーだ。


確かにやりたくない。
とはいっても誰かがやらなければいけない。


しょうがないのでスポーツ記録会で測ったときのタイムが速い3人が出ることに。

「まず、男子ー・・・・・」

久世が男子の名前を3人呼ぶ。
文句をいっているがやってくれるようだ。
「女子はー・・・・・」




え?




今私の耳に聞こえてきた。「町田癒芽」
と呼ばれた名前。





私・・・・・?


タイムを見てみた。




どうやら私が一番速いらしい。そんなに速かったのか・・・・・。


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