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【学園物 恋愛小説】

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find out memory-4

「へぇー、そんな事になってんだ。納得」

俺は蓮に一通り話した。蓮の反応は予想と違ったものだった。

「納得ってなんだよ、予想でもしてたのか?」

「いや、そういうわけじゃない。でも来たかって感じだな」

「まぁ、確かにな」

「で、お前はどうしたいの?」

どうしたいんだろう。

「まっ、どうせ分からないんだろ」

蓮は俺の隣に座り、今日の朝もらったチョコをかじっている、どうやら狩ったのはその一つだけみたいだ。

「こればかりは俺はなんともいえねぇ、お前の決めることだからな。でも織華の為にもなるべく早くはっきりとお前の意思表示はした方がいい、お前は少し優柔不断なところがあるから」

「そんなのはわかってるって」

「うん、分かってるのは俺は何も言うまい」

と言って以外とあっさり蓮は席を立った。

「もう行くのか?」

「あぁ、寂しいか?俺が行ったら」

「いやそんな事はない」

「まっ、自分の胸によーく手を当てて考えて見ればわかるさ」

そういい残し、蓮は去っていった。柄にもなくなんかカッコよかったな。



俺は絵実を探すことにした、絵実はなんて言うか気になったし、なんか気づかせてくれる気がしたからだ。

絵実は図書室に居た。ハードカバーの分厚い本を読んでいたが、俺が入ってきたと同時にまるで来るか分かっていたように顔を上げた。

「よっ、まだ学校に居てくれて助かったよ」

「・・・」

絵実は無表情で返してくる。

俺は取り合えず今までの事を大体話した。絵実は本を閉じ、ずっと聞いていたように見えた。

大体話し終わってから、絵実はゆっくりと話し出した。

「織華、だんだん元気なくなってたのは分かる?」

今にも消えてしまいそうな声で話す、図書館でよかった。

「そうだったのか?」

俺は全然そんな風には見えなかったが。

「織華、歩と話していて少し悲しそうな目、してる時がある。私には少し強がってるように見えた、多分原因は歩にあると思う」

強がっていたのか?全然分からなかった。

「答えを待つのに織華は我慢できなかったみたい、早く答えを出してあげて。織華が辛いの、私も辛いもの」

絵実は少し笑って続ける。


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