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【学園物 恋愛小説】

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find out memory-3

「放課後が本番だっ!これからチョコレートという名の愛を狩りにいくぜ!」

「あーはいはい、いってらっしゃい」

放課後、蓮は今だもらったのは1つで、これまたムダに気合が入っている。

「お前も織華来なかったからってそんな不機嫌なるなよ、じゃ20個ぐらい狩ってくるわ」

そういい残して、蓮は去っていった。明日愚痴を聞くのはもう予定しているから大丈夫だ。

結局織華は最後まで学校に来なかった。先生も連絡来てないって言ってたし、少し不自然に感じた。

俺はたいしたやる事もないので家に帰る事にした。やっぱり織華が気になったが、別に気にする事はない・・・気になるけど。いろいろ考えながら下駄箱を開けた。そこには俺の靴の上に一通の手紙があった。

名前も何も書いていなかったので、とりあえず開封してみる。それは俺を驚かすのに十分な内容だった。



『こんな手紙は驚くだろう、私も君もまだあった事もないのだからな。私は織華の父だ。いろいろな事を書きたいが今回は目的を優先しよう。この手紙は君への挑戦状だ。君は半年前、私が織華をロシアに連れて行こうとしたのを止めたな、あの時織華の彼氏と言われたときはビックリしてワイングラスを割りそうになったよ。織華もあの後必死になって行くのを拒んだからしょうがなく諦めたがね。しかしこの半年間、よくよく考えたら君がどんな男か聞いてはいない。

それにどれほど織華を愛しているかという事も。というわけで織華は我々が預かった、ロシアに行かせたくなかったら、私の居る所まで来い。君の愛を証明して見せなさい、ちなみにタイムリミットは今日の午後6時だ』



「なんだこりゃ」

悪戯・・・ではない様だ、文面をパソコンで打ったらしい綺麗な明朝だったが朱印まで入っている。って事は、結構大変な事に?

封筒の中には地図も入っていた、指定された場所は・・・織華の家だし。

いろいろ不自然な事はあったが、とりあえず俺は決断をしなければならないらしい。多分あやふやな決断は却下される事だろう、証明してみろって書いてあったし。

「織華、か」

俺は織華をいったいどのように思っているのだろう、織華はしっかりと俺に『好き』と言ってくれた。でも俺はまだわからない。

取り合えず、まだ3時間は時間がある。急がなくても良いみたいだし、ゆっくり考えよう。



俺は行くあてもなく教室に来た、まだクラスメートは結構居たが、俺は自分の席に付き、外を見る。今日は雪は降らないと天気予報では言っていたが、空は厚い灰色の雲が覆っていた。やっぱり雪は少し降りそうだ。

「なに、たそがれてんだよ。帰ったんじゃなかったのか?」

「お前だって愛を狩りに行ったんじゃなかったのか?」

振り向くとそこには蓮が苦笑いして立っていた。


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