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月光が導く未来
【ファンタジー 官能小説】

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月光が導く未来 第1章-3

「ゴホッ…ゴホゴホッ
助かった…のか?」

むせながらも安堵の顔を浮かべるアリア。

だが、ソレは違う。
妖魔は攻撃の場所を変えただけ…。
首から離れた妖魔達は、胸元を通り抜け、行き着く先は…。

「な…っ?!んぅ…よ、よりによって、あぁっ…下着の中に…っ」

妖魔が下着の中で、所狭しと暴れ回る。
体に力が入らない。
アリアは剣を投げ出して、ペタリと地面にしゃがみこむ。
そして、下着の中に手を入れて妖魔を捕まえ様とする。

「こ、こんな所人に見られたら…絶対、変な奴だって思われるっ」

アリアの手から逃げ惑う妖魔達。
暫くするとアリアの動きが鈍くなり、顔も強気な顔から、今にも泣きそうな顔へ。
そして、息が荒く上気した顔になっていく。

クチュ…ニュリュ…

「んっ…やぁ…っいつまでこんな…ヤツにっ」

静かな森に、卑猥な水音と声を押し殺した喘ぎ声が響き渡る。
アリアは息も絶え絶えで、地面に横たわっていた…。
服は胸元が大きくはだけ、大きくは無いが、形の良い胸が外気に晒されている。

そして、未だに、妖魔が下着の中でグニョグニョ動き回っている。
目に涙を浮かべて、喘ぐアリア。
だが、妖魔が犯すのはアソコの入り口のみ。
絶対に、中には入ろうとしない。
まるで、アリアの反応を楽しむかの様にアソコの入り口を動き回りアリアを焦す。
早く楽になりたい…。

だが、それは妖魔に犯されるという事。アリアのプライドが許さない。

アリアはまだ、男を知らぬ身。汚れなき身体。
純潔をこんな妖魔に奪われるのは死より、屈辱的な事。

だが、今は妖魔に焦らされて喘ぐしかない自分が惨めだと感じ、余計に涙が出た。

そんなアリアの視界の光をいきなり遮る大、小、二つの影。

「低級妖魔ごときに、ここまで苦戦するとはな…暫く会わない内に武人としてのカンが鈍ったか?…アリア」

男の冷静で低い声がアリアの悲観的な思考を強制的にストップさせる。
この声は…っ?!
アリアは声のする方へと視線を向ける。

「なっ?!…お前は…!」

アリアの視線の先に立っていた者。
それは、夜の闇と同化したような黒髪、全身黒づくめの服とマントを羽織った長身の男。
男の唯一、闇と同化しない金色に光る目が無表情にアリアを見下ろす。
そして、その男の傍らに静かに寄り添うは、銀の毛並を持つ狼。

それは、満月の夜。
癒しと狂気が交錯する夜の出来事だった…。


月光が導く未来 第2章へと続く!


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