霞台東高校、恋愛研究部。No.0-4
「よしっ、これで2人ですね、先輩」
そんな中、藍原と立花先輩の話はどんどん進んで行く。
「あぁ、実はな、もうあと3人入りそうなメドはついているんだ」
「えぇー?ほんとですかー?じゃあこれで部活やっていけるじゃないですかっ」
「何とかなりそうで、私も安心してる」
「良かったですね、なんとか5人揃えられて。
私も先輩の役に立てて良かったですよー。えへへへ」
「うむ、ありがとう、藍原」
どうやらボクはもう戻れないらしい。
…いや、戻ろうと思えば戻れないことなどない。
「オレは入りませんよ、こんな部活」
そう言ってこの場を立ち去ればいいだけ。
でも、ボクはもっともっと知りたくなっていたのだ。
この恋愛研究部部長、立花棗という人のことを。
それがボクのモットー『普通』に反することであっても、押さえられない好奇心。
ボクは立花棗に恋をした。