fantasy ability・4‐崩れだす日常‐-12
‐神城家二階、皇希自室前‐
‥‥ドアが無いって思ったが、右側にずれている‥‥
「こっちにしといたから♪」
織音は笑っているが、俺は思った、はめやがったっと。
「今頃?遅いなぁ♪」
‥‥ヒドイ‥‥
〈ガチャン!〉
織音がドアを開け入った。その後、俺も入った。‥‥‥
「‥‥‥なぁ、何で対象的になっているんだ?」
「うーん、なんとなく♪」
‥‥つまり、ベッドがシングルなのに、タブルベッドになっている。‥‥‥優は知っていたな、だから、合掌していたのか。‥‥はぁ‥‥
「因みに、幻想の力によって離せないからね♪」
「だからといって、何でベッドをつける必要があるんだ!?」
「うーん、寝る前に会話とかしたいじゃん♪」
「〜〜〜〜〜〜」
「まぁまぁ、そんなに怒らないでよ、皇♪」
「‥‥なら、この質問に答えろ!‥何故、その、なんだ、女の姿だとテンションが高いんだ?」
「‥‥私は天界にいた頃は、こんな風だったよ♪多分、人間的に表したら、これが“本質”か“本性”というと思うだけど、反論は?」
「‥‥ない。が、‥作者がバカだからな。‥‥純粋なその他になっていないような‥‥。」
〔‥‥すいませんorz〕
‥‥よろしい。不問にしとこう。‥‥‥さて、壁がない、どうするか。
「‥‥いけなかった?」
「ああ。‥‥着替えが大変だ。」
「ああ。」
織音はポンッと、手を叩く。
「忘れてた♪テへ♪」
「何がテへだ!考えておけ!」
「‥‥じゃあ、こうする?」
その瞬間、カーテンが織音側、右側の端の方に急に出現した。
「うわっ!」
「何、驚いているの?」
「いきなりするなよ!」
「皇も、慣れてくるよ、“覚醒”した後で。」
「‥‥その“覚醒”は何だ?」
「さぁ?私もよく知らないし、‥‥その“出来事”は今までたった一度しかなかった。‥ただ、それだけよ。」
「‥‥そうか。」
「ん?珍しく質問が無いわね?」
「‥‥まぁな。」
「‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥今日は、もう寝るか?」
「そうね。そうしましょう。」
お互いに、それぞれのベッドに入り込んだ。
「皇?」
「何だ?」
「‥‥いや、何でもないわ。」
「‥‥‥そうか。」
‥‥‥‥俺は、まだ迷っていた。‥‥“真実”を聞いたら、自分自身が恐くなりそうで‥‥‥
「‥‥なんか、言いたそうだな、織音?」
「ッ!!!!!!」
「図星か。″聴き″たくない、黙っていてくれ。」
「‥‥はっきりと拒絶したわね。解ったわ。言わないわ。‥‥お休みなさい、皇。」
「ああ。お休み、織音。」