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fantasy ability
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fantasy ability・4‐崩れだす日常‐-11

「‥‥疲れた?じゃあ、私から攻めさせてもらうわ。‥‥イメージマテリアライズ!」

先ほどの双剣を持ち、誠慈さんとは、かけ離れた鋭く振り払いが出た!

〈ヒュン!ブォン!シュン!ギィン!ガィン!ザクッ!」

二撃は剣で防いだが、一撃は左肩に当たった。‥‥痛そう‥

「‥ぐっ!ちぃ、かわせないなかった。‥‥土よ!相手の脚を掴め!!」

〈ゴゴゴ!〉

凄い音となり、大量の土が盛り上がり、織音は脚を捉えられたが、顔に焦りの表情は無く、平然としていた。

「‥‥‥ふ〜ん。で?」
「何だと!?」

‥‥何故か、土が織音の脚から離れていく。

「‥‥‥“ダイヤモンド・ダスト”!」

織音がそう言った刹那、池の水が意思を持ったように誠慈さんにまとわりつく。‥‥次第に、固まっていく。‥‥‥‥‥そして、顔以外は固まり、誠慈さんは何も出来なくなった。

「‥‥‥‥‥」
「あら?何で、ギブアップって、言わないのかしら?」

‥‥どうやら、誠慈さんの顔を固ませてなかったのは、イジメらしい‥‥‥‥

「‥‥‥くっ!ギブアップです!何故!?勝てないんだ!」

‥‥‥それはそうだろう。‥まとめ役って事は、‥‥“最高神”ということでは‥‥

「‥‥皇?“最高神”って言わないで!?」
「‥‥何で?」
「理由は言わないわ。‥‥‥」

‥‥触れていけない所に触れてしまったようだ。‥‥‥気になるが、仕方ない、気にしないでおくか。

「‥‥‥ありがとうね。」
「‥いいや。」
「‥‥さてと、梛?文句は無いわね?」
「‥‥わかりました。しかし、部屋は繋げないでください!」
「やだ♪もうやっておいたから♪」

「「「「「「「「‥‥‥‥‥‥」」」」」」」」

「良いじゃない?ちゃんと、五分じゃなく二分で終わらせたから♪」

携帯を見る、時刻は六時二分三十四秒‥‥早いな‥‥‥

「一体、何をするつもりだ?」
「なんとなく♪それとも、皇は何かしてほしいの?」
「ふざけるな!誰が、お前なんかとするか!」
「まあ、慌てる♪」

‥‥コイツ、女の時のテンションが、違うのは何故?‥‥

「気にしないで♪じゃあ、行こうか?」
「‥‥‥ああ。」

神城家の皆さんは、黙って見送りをした。‥‥優、合掌するのは何故?‥‥


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