fantasy ability・3‐明かされた真実!!過去の自分と幻(いま)の自分‐-3
「!!チィ!!」
〈カン、ギギィン、ザクッ〉
敵?はクナイをクナイで弾いたが、一本は後ろから飛んできた。
「グッ!くっ、間に合いやがった‥‥」
「‥‥ハァハァ。当たり前よ。やっと、見つけてたんだから、ほんの小さな可能性を。」
「!!光先輩!!」
‥‥って、いつの間にか、そばに居るし。
〈ドダッドダッドダッドダッ‥‥‥バタバタバタバタ〉
「‥‥ハァハァ。おっ、いたいた。ハァハァ。」
「!!誠慈さん!」
「‥‥よっ!よくも逃げてくれたな。後で、覚えておけ。」
「‥‥‥ハイ。」
‥‥誠慈さんも、いつの間にかそばに居るし。‥‥‥ハァ‥‥‥
「さてと、まずは奴から倒すか。」
「チィ!分が悪い、撤退するか。」
「逃がさないわよ!」
「待て!光、こちらの方が、少々分が悪いぞ‥‥。」
「「えっ??」」
辺りを見回すと、数人の影が増えているって、ヤバクナイデスカ?‥‥
「そうだな。逃げるか?もちろん、俺達の方にな、いいか?」
「‥‥‥‥‥解りました。それでも、いいです。」
「‥‥‥そうか。‥‥親父と何を話していたのか、知らないが。どうやら、親父はお前の力の゛正体゛を知ってそうだな‥‥。」
「えっ?」
「因みに、俺は知らないぞ。」
「‥‥‥‥」
〈ヒュン‥ガギィン‥ザクッ〉
誠慈さんが隠し持っていた短剣で、クナイを壁に弾いた。
「お話し中、悪いが俺らの事を忘れないでくれよ!それに、この中、どうやって逃げれるんだ?」
「それは大丈夫だ。俺らの母さんをなめるなよ!‥‥‥‥母さん!聞こえているか!?ここは、幻光館学校一年C組の教室だ!」
『‥‥‥‥‥あら、そこに居たの?詳しく解らなかったから、とりあえず幻光館学校の中ねって、伝えたけど当たりだったのね。』
‥‥携帯を見る。時刻は九時三十八分‥‥三分後に見つかった?‥‥‥
「それは違うな。母さんは奴の反応知ってから、一分後に見つけてしまったよ?」
‥‥誠慈さん、解説ありがとうございます‥‥‥うぅ‥‥‥この家族からは、逃げれないな‥‥‥
『‥‥‥では、こちらに転移させますね。‥‥‥空間干渉転移召喚魔法陣展開!大気よ!彼らを我の前へ!』
「‥‥‥はっ、しまった!余りにも、馬鹿らしいかったから、呆然としてしまった。チィ、逃がすかよ!」
〈ヒュン‥‥シュン‥‥スカッ‥‥ザクッ〉
‥‥一瞬間に合わなかったと思ったが、魔方陣が浮かび上がった刹那に、俺と光先輩と誠慈さんが一瞬にして消えた‥‥‥クナイは壁に刺さった。