投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

僕は波だ。
【その他 その他小説】

僕は波だ。の最初へ 僕は波だ。 2 僕は波だ。 4 僕は波だ。の最後へ

僕は波だ。-3

僕は波だった。

波の前は? 

思い出した。 

僕は光だ。 

輝き何事にも恐れない、屈しない、媚びない光。 

光は空を求める。 

飽くなき空とその可能性。 

僕はもう一度願う。 

光になりたい。と 

解き放たれた重い荷物を。 
ゆっくりと脱ぎ捨てて。 

勢いよく僕は飛び出した。 

空を翔る。 

まるでこの空に階段でもあるかのように。 


それを潮風が誘った。 

嗅覚に訴えかけるさっきまでの世界。 

僕は振り返ろうとした。 

その時、先生の声だ。 

「過去に縛られるな。前だけ見ていろ。」 


その声の方向を照らしながら僕は過去を断ち切る。 

大空の中で初めて息をする。 

あまりに夢中で呼吸を忘れていたんだ。 

肺がギシギシと傷んだ。 
生きてる証。 

涙。 

涙。 

生きてる証。 

僕は暗い空を越えて、元ある場所を目指し続ける。 
在るべき姿を。 
心の声を。 
肌の熱っぽさをすべて抱きながら。


夜空に一筋の光が流れた。 

それは流れ星のように儚く、そして力強く光続けた。


僕は波だ。の最初へ 僕は波だ。 2 僕は波だ。 4 僕は波だ。の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前