fantasy ability・1‐全ての始まりは…ここから…‐-4
「じゃあね。また、明日学校で会いましょう。あと、監視しているけど、気にしないでね。」
「えっ!?ちょ、ちょっと待ってください、先輩。」
「何でしょうか?」
「今日みたいに、騒がれたら会えませんよ!」
「そうね‥‥。じゃあ、こうしましょう。‥私の家に来ない?」
「えっ!?」
「大丈夫よ!貴方、1人暮しですよね?」
何で、知っているのだろう?やっぱり、怖いなこの人‥。
「怖いとか言わないでくれます?私、泣いちゃいますよ?‥‥そしたら、幻光館の生徒が貴方に襲ってきますよ?」
そう言って、横にある林に指を差す。‥その方向を見ると、仁やクラスメイトが居た。皆の目が本気だ(涙)‥‥この人、知ってな‥‥確信犯だ(涙)
「‥解りました。そうします。1回、家に帰りますね。」
そう言って立ち去ろうとしたら‥‥
「待って。その必要は無いわよ。」
何ですか?といよう、先輩を見たら何やら携帯をいじっていた。
「それに、この中どうやって帰るつもり?」
辺りを見る、怪しい視線を感じる‥‥(涙)
もう、やだ、死にたい‥‥
「駄目よ。死なせないわよ。」
‥‥‥‥‥‥(涙)
「‥改めて、自己紹介しておくわ。3年の神城 光よ。そうね、自称魔法使いにしとくね。これから、よろしくね。」
「はい。よろしくお願いします。で、どうやって帰るんですか?」
「ちょっと待ってね。そろそろ、来るはずだから。‥‥‥‥あ、来た来た。こっち、こっち。」
公園の入り口に、1台の車が止まって、中から出てきたのは、某事務所もびっくりするぐらいのイケメンだった‥‥‥。そして、近付いてくる。
「あの人は私の兄だから、心配しないでね。」
‥‥逆に心配なんですが‥‥‥(涙)
「‥‥光。こいつは?」
そう言って睨み付けられた。‥‥‥うぅ、恐い(涙)
「可能性を秘めた子よ。」
ジロッとまた、睨み付けられた‥‥
「なるほどな。解った。俺は、こいつの兄で神城 誠慈(せいじ)だ。‥よろしく。」
「山崎 皇希です。よろしくお願いします。」
「さて、この雰囲気から出るか。」
そう言って歩き始めた。周りの視線が痛い。公園から出て、車に乗り込んでとりあえずひと安心だったが、
「光、そいつにどのくらい話した?」
「えっとね、このぐらい。」
そう言って、光先輩は目を閉じた‥‥。
「なるほどな。じゃあ、俺も自称魔法使いを付け置いとこう。」
うわぁ、この人もだよ‥(涙)いったい、どうなっているんだ?その疑問を残しつつ、車は進んで行く。
この瞬間、俺の運命は動き始めた事は俺自身、知るよしも無かった‥‥
続く