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fantasy ability
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fantasy ability・1‐全ての始まりは…ここから…‐-3

‐午後1時半、月光公園‐
さて、来たはいいが神城先輩はっと‥‥‥。辺りを見るが人影すら無い。‥‥もしかして、忘れられた?

「待っていたわ。さぁ、座って。」
ビクッとし、振り返った。神城先輩がベンチに座っていた。
‥‥あれ?こんな所にベンチなんて在ったっけ?まぁ、いいか。ベンチに腰を掛けようとした嫌な汗が出てきた‥‥。
「神城先輩。ここに、ベンチなんて在りましたっけ?」
「何言っているの?現に、ここに在るじゃない?」

‥‥‥‥‥‥‥

「やっぱり、座りません。失礼ですが立ちます。」
「そう‥‥。勘だけは良いのね‥‥‥。」
「えっ?????」
「‥‥因みに、もう逃げれないよ?」
辺りがどんどん暗くなり、公園という雰囲気では無くなった。

「‥‥っ!!先輩、逃げましょ「私が張った結界よ。」
「えっ?」
‥‥頭が混乱している。ただ1つ、解るのは‥‥さっきから、先輩の様子が変な事だけである。

「まぁ、それだけ解るのなら、話し合えるかな。」
‥‥‥人の心を読んだ!?
「そうよ。」
うわぁ、言うましたよはっきりと‥‥。泣きたいなぁ‥‥。

「とりあえず、座ってくれない?」

‥‥いつの間にか、ベンチだったのが、背もたれ付き椅子になっていた‥。

「座ってくれる?」
「‥‥解りました。」

なかば強制的に座った。何故なら、目が仁よりも威圧的だったし、こんな綺麗な人が人を殺す様な目をしていらしゃたもん。そりゃ、座った方が良いよね、きっと‥‥。



‥妙な間が痛々しい



いきなり、先輩の口が開いた。
「単刀直入に言うわ。あなたの背中に【真】と、書かれてない?」
えっ、なんで先輩が知っ「在るのね?」

「‥‥‥‥はい。確かに、俺の背中には【真】という文字が書かれて在ります。‥‥けれど、教えてください?どうして、今日初めて会ったはずの先輩が知っているのですか?」

「‥‥それには、答えられないわ。御免なさい。ただ、貴方は私が探している人物かも、知れないの‥‥。これだけは言っておくわ。」
「何故ですか!?」

「それは、まだまだ貴方をその人とは言い切れないからよ‥‥‥。仮にその人なら、私から即座に逃げてしまうから‥‥‥。」

「解りました。怒鳴ってすいませんでした。‥‥‥と言うことは、先輩の正体も秘密ですか?だいたい、解りましたけど‥‥‥。」
「あら?そうね‥‥貴方にとって、私は信じられる人ではないでしょう?それは、私にとっても同じ事なのよ。‥‥だから、下手に喋れないの。」
「なるほど。解りました。では、これで。」
「待って!この空間から出れるの‥‥?」
「あっ‥‥。」
確かに、この不気味悪い空間から出れなそう‥‥
「今、結界を解くわ。」

辺りの薄暗く雰囲気が消え失せた、と当時に、公園自体の内装が変わってゆく。ブランコなんて最初無かったのに、鉄棒もあったはずなのに、消えている‥‥‥


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