投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ぼくの学校を出るヒト
【二次創作 その他小説】

ぼくの学校を出るヒトの最初へ ぼくの学校を出るヒト 2 ぼくの学校を出るヒト 4 ぼくの学校を出るヒトの最後へ

ぼくの学校を出るヒト U-1

第三EMP学園の生徒会室、観葉植物が生い茂りさながらジャングルのようになっている。
まいこはジャングルの中に置かれたソファーに座り、目の前に置かれたコーヒを嫌そうな目で見た。
ついで、隣に我がもの顔で座っている宮野をさらに嫌な目で見た。
「で、我々を呼び出した用件はなんだね?」
宮野は、向かいのソファーに体を預け、自身のポニーテールに結った髪を枕代わりに寝そべる少女に問い掛けた。
「ちょっとね、頼みたい事があるの、どうでも良い事なんだけどぉ。まあ、虫が耳元でブンブン羽ばたくとうざったいでしょ」
真琴の言葉の意味がいまいち理解できなかったまいこは目をパチくりさせ。宮野は何か分かったとでも言いたげに深くうなずいてみせた。
「この学園にさ、正面から堂々と入り込もうとしてる奴等がいるのよね。物好きも居たものね。ここに忍び込みたがるのは兄貴ぐらいなもんだと思ってたけど」
真琴は眠いのか、大きく欠伸しながら答えた。
「では、わたくし達にその侵入者の排除をしろと言いたいのですか?」
「大正解。まいこちゃん賢い、真琴褒めちゃう」
真琴はまいこにウインクを飛した。
「その侵入者のこんたんが何となく想像がつくな。たぶんだがこの前の一件に唯一関わっていない第一EMP学園の手の者だろう。おおかた事件の事でも調べに来ているのだろう」
宮野はそこまで述べると少し考えるそぶりをみせた。
「いや、それは考えにくいな。事件から一月、時間が経ちすぎている」
真琴は宮野の推論なんてどこ吹く風と言った感じに、こちらに背中を向けてしまった。
「もしかすると、


〜インスペクタ〜
彼は気付いた、危険だ


〜インターセプタ〜
近い将来知る事になる


〜インスペクタ〜
だが、まだ早い


〜インターセプタ〜
認める


〜アスタリスク〜
介入する
実行

終了


……、ん?」
「班長どうしました? とうとう頭がおかしくなってしまわれたのですか? まあ、元からおかしかったですけど」
宮野は辺りをぐるりと見渡して首をかしげた。
「今、なにやら奇妙な感覚が。そう、この感覚は一月前と……」
「そんなのどうでも良いから早くいきなさいな」
こちらに顔を向ける事はなく、真琴は手を振ってみせた。


ぼくの学校を出るヒトの最初へ ぼくの学校を出るヒト 2 ぼくの学校を出るヒト 4 ぼくの学校を出るヒトの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前